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【特集】ホットリンク Research Memo(3):15/12期2Qは売上高が倍増、ほぼ会社計画どおりに進捗


■業績動向

(1) 2015年12月期第2四半期の決算概要

8月12日付で発表されたホットリンク<3680>の2015年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比2.4倍増の1,216百万円、営業損失が132百万円(前年同期は65百万円の利益)となった。

売上高はSocialgistの業績が期初より加わったことで、約680百万円の増収要因となったことが大きく寄与した。Socialgistを除いたベースでも約6%の増収となっており、ほぼ会社計画どおりの進捗となっている。

一方、営業利益は赤字となり、前年同期比では197百万円の減益となった。これはSocialgistの子会社化に伴い、のれん償却費が前年同期の28百万円から132百万円に増加したことが主因となっている。また、M&Aに伴う一時的費用(監査報酬、IFRSコンサル費用、PMI※費用等)や、新たに中国ソーシャルメディア大手との販売ライセンス契約を結んだことに伴うロイヤルティなど、合わせて約52百万円の費用が発生したこと、事業拡大のための人件費増なども減益要因となった。
※PMI
(Post Merger Integration)・・・M&A後の経営統合プロセス

営業費用(売上原価+販管費)の増加要因を項目別で見ると、人件費で143百万円、のれん及び減価償却費で130百万円、支払手数料で238百万円、その他(業務委託費、外注費、M&A関連費用等)で401百万円となっている。売上原価率が前年同期の38.8%から60.6%に大きく上昇したが、これはSocialgistの子会社化に伴い、ソーシャルメディアからのデータ購入費用が増加したことが主因となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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