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【市況】こう着は想定内だが、予想以上に底堅さが意識される/ランチタイムコメント


 日経平均は反落。30.52円安の18155.58円(出来高概算9億7000万株)で前場の取引を終えた。6日の米国市場では、原油高を背景にエネルギー株を中心にNYダウは小幅に続伸。一方で薬価に対する警戒からバイオ株が弱い値動きをみせており、ナスダックが下落している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比変わらずの18170円だった。この米国の流れもあってか、利益確定の流れが先行した。
 その後18200円を回復する局面もみられたが、日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとする模様眺めムードもあり、ポジション調整的な流れからマイナス圏での推移となった。東証1部の騰落銘柄は、値上がり値下がり数が拮抗。規模別指数では大型株指数のみがプラスだった。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>が重石となる半面、ソフトバンクグ<9984>、ホンダ<7267>、ファナック<6954>が下支え。

 日経平均のこう着は想定内だが、予想以上に底堅さが意識されている。25日線辺りまでいったん調整をみせてくるようなら、押し目拾いのタイミングとなろうが、下を売り込む流れにはなっていないようだ。もっとも、中小型株の一角に弱さが目立っており、物色対象は絞り込みづらい面はある。
 決算を手掛かりとした個別対応やテーマ株、出遅れセクター等での循環物色の流れが続きそうである。先回りとしては、ノーベル化学賞候補への思惑でリチウムイオン電池関連辺りに打診的な資金が向かいやすいだろう。内閣改造を受けた政策関連への関心も引き続き大きいだろう。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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