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【市況】今日の日経平均はこうなる~SQ週+日銀会合+内閣改造=ボラタイル


【小幅高となる】18100-18400円のレンジを想定=村瀬 智一

6日のNY市場はまちまち。8月貿易赤字の拡大を背景に年内利上げ観測が後退、原油高を背景にエネルギー株を中心にNYダウは小幅に続伸した。一方で薬価に対する警戒からバイオ株が弱い値動きをみせており、ナスダックは下落。ダウ平均は13.76ドル高の16790.19、ナスダックは32.90ポイント安の4748.36。シカゴ日経225先物清算値は大阪比変わらずの18170円。

日経平均は前日の上昇で25日線、一目均衡表の基準線を突破している。ボリンジャーバンドでは8月半ば以来となる中心値(25日)と+1σとのレンジに移行した。リバウンド基調はけ継続するが、直近で1000円超の上昇をみせており、いったんは利食いも強まりやすいところ。抵抗線突破による短期的な達成感も意識されやすいだろう。そのため、一気に+1σは位置する18500円を窺う前に、25日線などの支持機能を確かめる調整が意識されそうだ。18100-18400円のレンジを想定する。


【小幅安となる】SQ週+日銀会合+内閣改造=ボラタイル=田代 昌之

円建てCME先物は前日の225先物比変わらずの18170円。為替市場では、ドル・円が120円20銭台、ユーロ・円が135円40銭台(8時00分時点)。本日は「荒れるSQ週の中日」となるが、取引時間中に日銀よる金融政策決定会合の結果内容が発表されることから大きく動きそうな雰囲気は十分漂っている。12時から山本幸三衆議院議員が会見を行うことも思惑が錯綜する要因となろう。市場コンセンサスは今会合の緩和実施ではなく、月末30日との公算だが、イベントドリブン的なポジションは多少入っていると思われる。また、夕方には内閣改造に伴い安倍首相の記者会見が実施されることから補正予算など政策に絡んだ発言があればナイト・セッションの動意材料となろう。

8月末から9月上旬にかけて見られた主要国の株価や為替相場の急変動は一巡。市場は落ち着きを取り戻していることから、今会合での金融政策の現状維持は妥当な判断であると思われる。ただ、2%の物価目標の達成がより困難となりつつあることは否めない。目標達成には原油価格の大幅な上昇や円安進行などの要因が必要不可欠かもしれないが、賃金上昇が伴わない場合、個人消費は低迷し景気見通しは著しく悪化する可能性がある。15時30分からスタートする黒田総裁の記者会見がこれまで同様、強気姿勢となるか注目だ。

《SY》

 提供:フィスコ

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