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【特集】SDエンター Research Memo(10):新サービス「FIVE」の動向と施策に対する収穫に注視


■業績動向

(2) 2016年3月期通期見通し

2016年3月期通期についてSDエンターテイメント<4650>は、売上高8,800百万円、営業利益460百万円、経常利益320百万円、当期利益280百万円を予想している。これらの予想値は期初から変更はない。売上高の内訳として、8,000百万円が同社本体のいわゆるオーガニックグロースによるもの、800百万円がM&A(エムシーツー(株)と(株)フォーユー)による上乗せ分となっている。営業利益も同様に、本体分が400百万円、M&A分が60百万円という内訳となっている。

第1四半期はまずまずの滑り出しであったが、北海道の季節的要因もあって、年間の収益を左右するのは第3・第4四半期であり、ここでどこまで収益を確保できるかがポイントだ。なかでも期待がかかるのはフィットネス事業における新サービス「FIVE」の動向だ。「FIVE」は同社の中長期の成長エンジンの役割を担っているだけに、拙速に拡大してイメージを悪化させるような事態を避けつつも業績を確保して行かねばならないことの、営業上のバランス取りが難しいのではないかと弊社ではみている。前述したマーケティング上の制約も課題だ。総合的に勘案すると、結局は国立店におけるテストの成否に行き着くのではないかというのが現時点の弊社の考えで、今後の国立店のテスト結果と本格マーケティングの反応状況などの発表を待ちたい。

フィットネス事業以外の分野では、既存事業部門の動向において前述したように、GAME事業を始めとした各事業部門とも第1四半期において各種の施策が打たれており、第2四半期以降はどのように収穫が進んでいくか見守りたい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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