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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ABCマート、HOYA、ふくおかFG、クボタ

■エービーシー・マート <2670>  7,520円  +290 円 (+4.0%)  本日終値
 エービーシー・マート<2670>が5連騰。5日の取引終了後に発表した9月度概況で、既存店売上高が前年同月比12.8%増と3カ月連続で前年実績を上回り、また、5月以来の2ケタ増となったことが好感されている。月初めの台風の影響を除き、シルバーウイークの大型連休など概ね好調に推移したという。商品別では、秋のシーズン需要でスポーツやキッズシューズが好調だったほか、例年より気温の低下が早かったことから、レザーシューズの動き出しが好調だった。なお、全店売上高は同16.8%増だった。

■HOYA <7741>  4,503円  +173 円 (+4.0%)  本日終値
 HOYA<7741>が5連騰。同社は5日に、緑内障用医療デバイスのベンチャー企業である米インフォーカス(フロリダ州)に追加出資すると発表。眼科領域の事業拡大などが期待されているようだ。インフォーカスは、開放隅角緑内障治療を目的としたデバイスについて、FDA(米国食品医薬品局)の最終臨床試験を計画している。

■ふくおかFG <8354>  579円  +22 円 (+4.0%)  本日終値
 SMBC日興証券の地銀セクターの決算プレビューでは、多くの銀行で上期業績の計画比上振れが見込まれると指摘。特に利益の絶対額が大きくない中堅以下の地銀を中心に、約半数で上期連結純利益計画を3割以上上振れ、10月上旬に開示される業績上方修正に関しては、株価が例年よりも反応しやすいと解説。個別では、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>と西日本シティ銀行<8327>は、上期計画の上方修正と11月の通期計画上方修正&増配を予想し、セクター内のトップピックとして推奨。業種格付け「強気」を継続している。

■クボタ <6326>  1,760円  +54.5 円 (+3.2%)  本日終値
 クボタ<6326>が大幅続伸。TPP交渉が大筋合意を果たしたことで、日本では低価格の輸入農産品が増加することになり、国内農業は競争力強化が必須の課題となる。大規模農家への耕地集約が進捗する可能性が高まる一方で、ICT化を進めたスマート農業の担い手でもある農機メーカーに商機が一段と高まるとの思惑が浮上している。同社はICT技術を活用したサービス支援システムで先駆、ユーザーである農家の競争力強化に向けた需要を取り込むことが予想される。足もとの業績も好調であり、15年12月期は9カ月の変則決算だが、4~12月期として最終利益1100億円予想は過去最高となる。

■古河電気工業 <5801>  197円  +5 円 (+2.6%)  本日終値
 古河電気工業<5801>が続伸。同社は5日、次世代自動車向けなどの通電部材の材料として、高強度高耐熱Cu-Cr-Mg銅合金条「EFTEC―550」の開発に成功し、量産を開始したと発表。今回開発した高性能銅合金条は、従来の合金では達成し得なかった高導電かつ良好な耐熱性(耐応力緩和性)を有している。ハイブリッド(PHV)や電気自動車(EV)などの次世代自動車の技術革新やコンピューター・ネットワークの発展に伴い、通電部材である端子・コネクタ・リレーなどにも電力損失や自己発熱の軽減、さらには高温環境下でも良好な電気的な接続信頼性を維持することが求められている。これらの材料として高性能銅合金条のニーズが高まりそうだ。

■プリマハム <2281>  354円  +8 円 (+2.3%)  本日終値
 プリマハム<2281>が5連騰。同社は5日取引終了後、15年4~9月期に2円の中間配当を実施すると発表、同社が中間配当を実施するのは初ということもあってポジティブ材料となった。の主力商品であるウインナー「香燻」の売り上げが好調に推移していることで16年3月期最終利益は2期連続のピーク利益更新が見込まれており、これを受けて株主還元姿勢を高める。TPP交渉が締結したことで、食肉の関税引き下げに伴う牛肉や豚肉など原料コスト低下期待も追い風となっている。

■NEC <6701>  386円  +8 円 (+2.1%)  本日終値
 NEC<6701>が堅調。同社は5日、多角的に事業を展開するフランスの大手企業ブイグ(Bouygues)グループの道路建設会社であるコラス社と、道路交通システムの高度化に関して協力する基本合意書(MOU)を締結したことを発表した。今回の合意により、両社は、NECの画像認識・解析技術などを活用し、フランス国内の道路のカーシェアリングレーンにおいて各車の乗車人数を効率的に把握する「乗車人数検知プロジェクト」を共同で行う。加えてITS(高度道路交通システム)分野など社会ソリューション事業における協業の拡大も検討していく。

■ソディック <6143>  803円  +15 円 (+1.9%)  本日終値
 ソディック<6143>が5日続伸。この日、容器トレーを自動供給する麺製品向けトレーフィーダー「TCF-2400」を13日に発売すると発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。新製品は、コンビニエンスストアやスーパーなどで販売されている調理麺や弁当、惣菜などの製造ラインで自動化を図る製品。多くの食品工場の製造ラインでは、容器トレーは人の手で仕分けし、搬送コンベアに配置。特に調理麺では、茹で麺装置から供給された麺を容器トレーに受け、さらにトッピング行程へ供給するといった複数の行程があり、多くの手間が掛かっていたが、新製品はこれらの作業を自動化し、省人化を実現。同社の「麺ほぐし機」「スープ充填機」などと連結して利用することで、容器トレーへの麺投入を自動化し、品目の多いお弁当にもフレキシブルに対応できることから、ニーズは強いとみられている。

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