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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):クリエイトS、原油ブル、山パン、OTS

■クリエイトS <3148>  7,310円  +610 円 (+9.1%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 5日、クリエイトS <3148> が決算を発表。16年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益が前年同期比74.4%増の37億円に拡大して着地したことが買い材料。四半期ベースとしては3四半期連続で過去最高益を更新した。改装による既存店活性化に加え、食料品や日用品の販売が伸びたことが寄与。利益率の高い調剤薬局の開設なども大幅増益に貢献した。上期計画の53.5億円に対する進捗率は69.3%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■サカタのタネ <1377>  2,222円  +184 円 (+9.0%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 サカタのタネ<1377>が急伸。TPP妥結で日本の農業の競争力強化が重要な国策として浮上するなか、種苗の国内トップメーカーとしての実力が改めて評価されている。同社は品質が均一化され、生育が早く収穫量も多い「F1種子」を国際的に展開、ブロッコリーの種子では世界シェア約6割と群を抜く。海外19カ国・26カ所で生産拠点を擁し、中国やインドなど野菜の消費量が拡大傾向にある新興国を中心に海外市場の開拓が注目されている。

■NEXT 原油ブル <2038>  2,630円  +140 円 (+5.6%)  本日終値
 原油ブル <2038> [東証ETN]が急伸したほか、国際石油開発帝石<1605>、昭和シェル石油<5002>も続伸するなど資源・石油関連株が物色人気を集めてた。ここにきて中国景気減速に対する過度な悲観論が後退、これを背景に原油先物価格も底入れの動きをみせている。北米指標であるWTI原油先物価格は前日に72セント高と続伸、10日ぶりに1バレル=46ドル台を回復しており、原油価格の上昇が収益面にプラスに働く関連銘柄に物色の矛先が向かった。

■ベルク <9974>  4,220円  +220 円 (+5.5%)  本日終値
 5日、ベルク <9974> が決算を発表。16年2月期上期(3-8月)の連結経常利益が前年同期比11.2%増の45.6億円に伸び、従来の11.3%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料。「Better Quality & Lower Price」を掲げ、商品の品質強化や価格強化に取り組んだことで、売上が計画を上回ったことが寄与。

■山崎製パン <2212>  2,020円  +104 円 (+5.4%)  本日終値
 山崎製パン<2212>が大幅続伸。国内大手証券では、16年1月から小麦粉価格は低下するも、値下げせず品質向上を通じて消費者に還元すると予想。競合他社は業績苦戦のため価格競争が激化するリスクは小さいとみて、デイリーヤマザキはグループ総力を挙げたテコ入れ策で直営店舗の赤字が解消されつつあると解説。15年12月期第3四半期営業利益は前年同期比67%増益の45億円(市場コンセンサスは35億円)を予想し、レーティング「ニュートラル」と目標株価2100円を継続している。

■ツクイ <2398>  1,288円  +64 円 (+5.2%)  本日終値
 ツクイ<2398>が3連騰で新高値。5日の取引終了後に発表した9月の介護サービス利用状況で、サービス利用者は前年同月比6.8%増と引き続き前年実績を上回って推移していることが好材料視されている。訪問介護サービスが1.5%増、訪問入浴サービスは同1.8%減となったが、通所介護サービスが同10.1%増と大幅に増加した。また、顧客単価も同0.3%増の7万5900円となっており、業績への好影響が期待されている。

■オンコセラピ <4564>  337円  +15 円 (+4.7%)  本日終値
 オンコセラピー・サイエンス<4564>が後場急伸。同社はこの日午前11時30分に、新規抗がん剤(低分子化合物)を開発中のタンパク質キナーゼTOPKで重要な働きが見つかり、共同研究者のシカゴ大学医学部・中村祐輔教授のグループによって論文が公表されたことを発表した。TOPKはがん細胞の増殖に不可欠であることがわかっており、同社ではOTS964などTOPK阻害化合物の開発を進めている。今回の研究では、TOPK阻害剤が、予後の悪いことが知られているFLT3-ITD変異を持つ急性骨髄性白血病に対して非常に効果的に働くことを明らかにしており、同白血病治療への応用が期待される。

■エムスリー <2413>  2,487円  +110 円 (+4.6%)  本日終値
 エムスリー<2413>が続伸。SMBC日興証券では、16年3月期上期営業利益は92億円(会社計画は85億円、市場コンセンサスは92億円)と、堅調な決算を想定。マーケティング支援の停滞が株式市場でネガティブにとらえられる可能性があることから、「短期的な調整はあるかもしれない」としながらも、同社のプラットフォームを活用した事業の拡大ポテンシャルが高いことには変わりはないと解説。レーティング「1」と目標株価3300円を継続している。

■キユーピー <2809>  2,597円  +108 円 (+4.3%)  本日終値
 5日、キユーピー <2809> が決算を発表。15年11月期第3四半期累計(14年12月-15年8月)の連結経常利益が前年同期比13.8%増の218億円に伸びて着地したことが買い材料。
タマゴ商品の値上げ効果や物流システム事業のコスト削減が利益を押し上げた。海外向けや国内のサラダ向け販売が伸びた調味料事業の収益拡大も寄与した。通期計画の267億円に対する進捗率は82.0%に達しており、通期上振れを期待する買いが向かった。

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