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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は120円台で推移か、欧米株高を意識してリスク選好の円売り継続へ


5日のドル・円相場は、東京市場では119円87銭から120円18銭でやや堅調推移。欧米市場でドルは120円55銭まで上昇し、120円46銭で取引を終えた。

本日6日のドル・円は120円台で推移か。欧米諸国の株高を意識してリスク選好的な円売りは継続する見込み。日本銀行は10月中に追加緩和を行うとの思惑が広がっていることも、リスク選好的な円売りを促す一因となる。

日本銀行(日銀)は6日、7日に金融政策決定会合を開催する。前回(9月14日-15日開催)の会合では、金融政策(金融市場の調節方針)の現状維持が賛成多数(8対1)で決定されている。今回の会合でも金融政策の現状維持が賛成多数で決まる見込みだが、市場関係者の一部は追加緩和が決定されると予想している。

日銀が前回公表した声明要旨では、景気の現状について「わが国の景気はゆるやかな回復を続けている」、予想物価上昇率は、「やや長い目でみれば、上昇しているとみられる」と表明し、いずれも判断を据え置いた。

9月の米雇用統計が予想を下回ったことによって、利上げ開始時期は来年にずれ込むとの見方が浮上しているが、日銀はこのことが景気や物価見通しに大きな影響を与えるかどうかを検討するかもしれない。ただし、今回の会合で追加緩和を決定するほど事態は切迫していないとみられる。日銀が追加緩和に動くとすれば、10月27-28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果判明後となる可能性が高い。

《SY》

 提供:フィスコ

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