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【特集】イデアインター Research Memo(8):広告宣伝費を投下してトップライングロースを目指す


■業績動向

(2) 2016年6月期以降の考え方

2016年6月期に業績予想についてイデアインターナショナル<3140>は、売上高6,332百万円(前期比6.0%増)、営業利益260百万円(同4.5%増)、経常利益211百万円(同28.7%増)、当期利益201百万円(同94.7%増)を予想している。

売上高については、前述のように広告宣伝費を投下してトップライングロースを目指す戦略へと、方針を明確に変えてきたといえる。同社の商品はデザイン性や商品性が高く評価されているものが多く、広告宣伝の投下が売上高増収に結び付きやすいということは前期のテストマーケティングである程度実証された。今期はそれを本格展開するということだ。

利益については、今期は比較的控え目な業績予想という印象だ。同社がこの業績計画を策定した背景には広告費用の増加と、円安影響の2つの理由があるものと弊社では推測している。言い方を変えれば、今期は同社のブランドが広告宣伝を通じて浸透していくいわば種まき期であり、来期以降が本格的な回収期という位置づけであるものと推定している。

同社は店舗に加えてEC強化を打ち出しており、EC拡大のための最優先課題はブランドの認知度向上だ。勢いづいている時期に可能な限り広告宣伝費をかけて将来の成長のための布石を打つという点で、同社が行うであろう積極的な広告宣伝戦略は妥当な経営判断であると、弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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