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2015年10月05日14時10分

【特集】ジュラヴリョフ オレグ【ストラテジー】秋の相場観特集_04 /リスクオフ一巡で上昇相場再生へ

ジュラヴリョフ オレグ氏
シェアードリサーチ代表取締役 ジュラヴリョフ オレグ氏

 中国リスクが全体相場に大きな重荷となっている。中国の景気減速は今になって改めて認識されたものではなく、マーケットの側で、出てくる経済指標をネガティブにとらえ自ら売りを加速させた意味合いも強い。これに先立ち中国ではリスクアセットに対するバブル的要素が表面化し、その反動がここにきて顕在しているとみるべきだろう。

 その反動を増幅させる引き金となったのがヘッジファンドなどドラスチックな売買を行う投資ファンドの動きだ。株式マーケット全体のボラティリティが高まるにつれ、リスク計算からポジション整理を急速に進める必要性に迫られ、機械的な売りが売りを呼ぶ悪循環に陥った。さらに言えば、ミューチュアルファンドや銀行も含め世界全体がヘッジファンド化していることも波乱相場を助長している。

 ただ、そのリスクオフの流れは目先一巡するタイミングが近いとも感じている。リスク資産圧縮の巻き戻しとはいかないまでも、その動きに歯止めさえかかれば株価は自然と戻りに転じる。コモディティ関連のヘッジファンドなど新たな流動性危機が浮上した場合はさらなるダウンサイドリスクが発生し、日経平均株価1万6000円割れもあり得るが、個人的にはその可能性よりも今秋中に1万9000円近辺までの戻りを演じる可能性の方が高いように思う。来年4月までのタームで見た場合は、2万1000円を試す展開も十分想定の範囲といえよう。

 その前提条件として、ファンダメンタルズ面からは好調な国内企業業績、また政策面からはアベノミクスへの市場の期待を復元させる経済対策、この2つが揃えば上昇トレンド再生の糧となる。

<プロフィール>

1997年にINSEAD(欧州経営大学院)でMBA 取得。1998年にフィデリティ投信株式会社にてアナリストとして勤務。2003年にガートモア・アセットマネジメント株式会社(現ヘンダーソン・グローバル・インベスターズ・ジャパン)に転じアナリスト、ファンド・マネジャーを務める。2009年に株式会社シェアードリサーチを設立する。

編集企画:株経通信(株式会社みんかぶ)   【秋の相場観】特集より

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