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【市況】2日の香港市場概況:ハンセン指数は続伸、不動産、カジノ、自動車株が買われる


2日の香港市場は大幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比659.79ポイント(3.17%)高の21506.09ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が281.14ポイント(2.99%)高の9686.64ポイントと、そろって続伸した。売買代金は909億5300万香港ドルに拡大している(9月30日は852億1700万香港ドル)。

中国景気の過度な先行き不安の後退が材料視された。昨日公表された9月の中国製造業PMI(中国国家統計局と中国物流購入連合会が集計)が49.8となり、小幅ながらも市場予想と前回実績(いずれも49.7)を上回ったことが安心感を誘っている。

ハンセン指数の構成銘柄では、本土系不動産株の上げが目立つ。華潤置地(1109/HK)が8.7%高、中国海外発展(688/HK)が6.8%高で引けた。中国指数研究院が1日発表した9月の住宅統計で、「主要100都市の新築住宅平均価格」の5カ月連続値上がりが判明したことを材料視している。中国人民銀行(中央銀行)と中国銀行業監督管理委員会が9月30日、住宅購入規制を実施していない都市を対象に、住宅ローンの頭金比率を引き下げると発表したことも追い風となった。

マカオ・カジノ株も急伸。銀河娯楽集団(27/HK)が10.2%高、金沙中国(1928/HK)が6.2%高と買い進まれた。中央人民政府駐マカオ特別行政区連絡弁公室の李剛・主任が1日、「中国中央政府はマカオ経済の支援に向けた複数の政策を検討している」と述べたことがポジティブ材料となっている。9月のマカオ・カジノ収入が前年同月比で33.0%減少し、16カ月連続のマイナス成長となったことに関しては、予想の範囲内だとの見方もあり、いったん悪材料の出尽く感が広がった。直近のカジノ株は連日で売り込まれ、それぞれ数年ぶりの安値を切り下げていた。

支援策が打ち出された自動車株は連日で物色される。小型車の車両購置税(自動車取得税)半減策が6年ぶりに復活されたことを手がかりに、長城汽車(2333/HK)が13.1%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.7%高、吉利汽車HD(175/HK)が4.6%高とそろって続伸した。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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