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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2015年10月2日

 今週の日経平均終値は17725円13銭、前週末比155円38銭安でした。

 日経平均は今週も下げて3週連続安となりましたが、週足を見ると800円超えの長い下ヒゲを引いており、下値抵抗力のあるところも見せています。長い下ヒゲのローソク足は底入れパターンと認識されているケースが多いようですが、実は5週前の8月28日の週にも示現しているように、下げ相場の初期や一定の底値圏でない場合、底入れの型として通用しないことが多くあります。8月当時にも触れたように、長い下ヒゲが出た翌週の足が肝心で、下ヒゲを埋めてしまうような下げが翌週に陰線で出てしまうと下げトレンドは継続へ。反対に下ヒゲの翌週の足が陽線できちんと反発するなら短期的な底入れ確認となります。今回のパターンは8月14日の週から日柄で下げ8週目、値幅調整は約4000円(約20%)とかなり調整が進んでおり、前回よりは底入れパターンとして期待できるところがあります。しかし、今の調整相場は下げの主因である中国景気の実態がよく掴めない点が特殊で、従来とは違った調整局面にあることも事実です。足元の下げトレンドがもう少し続いたとしても1万6000円台が価格的な終着点(昨年10月の追加緩和時の価格)と見ていますが、日柄調整は10月いっぱいかかってくるかもしれません。10月も逆張りスタンスが有効となります。(ストック・データバンク 編集部)

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