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【市況】緩和期待に内閣改造で政策期待も高まりやすく【クロージング】


2日の日経平均は小幅に続伸。2.71円高の17725.13円(出来高概算18億8000万株)で取引を終えた。1日の米国市場が雇用統計の発表を前にまちまちの動きとなるなか、東京市場は直近の上昇に対する利益確定の動きが先行した。これにより、寄り付き直後には17537.85円まで下げる局面をみせている。ただし、日銀の追加緩和期待は強く、薄商いの中ではあるがインデックスに絡んだ買いが断続的に入るなか、17700円台での底堅い値動きだった。

米国の雇用統計を控えているため大きなトレンドは出難い状況だったが、米国の12月利上げがコンセンサスとなるなか、警戒感が強まる状況でもなかったようだ。国内では日銀の追加緩和期待から下を売り込む流れにはなりづらく、売られ過ぎているセクターや銘柄へのリバウンドを意識した押し目拾いの動きがみられている。

来週は雇用統計の結果を受けたスタートとなり、週後半は国慶節からの大型連休明けの中国市場の動向に影響を受けそうである。一方で、短観9月調査の悪化により、経済・物価情勢の展望(展望リポート)を策定する10月30日の金融政策決定会合で、追加緩和に踏み切る可能性が高まっている。また、自民党の役員人事、内閣改造が予定されており、政策期待等も高まりやすいだろう。

《AK》

 提供:フィスコ

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