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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):三越伊勢丹、東武、ナガイレーベ、IIJ

■三越伊勢丹 <3099>  1,869円  +10 円 (+0.5%)  本日終値
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が3日続伸。1日の取引終了後に発表した9月度の国内百貨店事業売上速報で、三越伊勢丹合計の売上高(法人外商を除く)が前年同月比1.2%増と6カ月連続で前年実績を上回っており、これを好感した買いが入っている。9月は、月前半に雨や台風の影響を受けたものの、引き続きインバウンドの押し上げもあり時計・宝飾品や婦人雑貨が好調。また、秋物の買い替え需要でスカーフ、マフラーなどの雑貨や、婦人のスーツ、ブラウス、紳士ではスポーツコートやジャケットなどの動きが目立ち、これらが売り上げ増に寄与した。

■東武鉄道 <9001>  516円  +2 円 (+0.4%)  本日終値
 SMBC日興証券の運輸・倉庫セクターの決算プレビューでは、各社とも鉄道、ホテル、食品ストア業などを中心にトップラインが会社計画を上振れているため、すべてのカバレッジ企業で16年3月期上期営業利益ガイダンスの超過達成を予想。前年同期比で20%以上の増益が予想されるのは東武鉄道<9001>と西武ホールディングス<9024>で、JR各社は第1四半期並みかそれ以上の好調なトップライン増収モメンタムが継続していると解説。陸運各社は、概ね堅調な進捗になったと予想し、海運はコンテナ運賃低迷が利益の足を引っ張り、空運は国際線旅客事業の好調が続いていると想定。業種格付けは「中立」を継続している。

■ナガイレーベン <7447>  2,060円  -195 円 (-8.7%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 ナガイレーベン<7447>が3日ぶりに急反落、東証1部の値下がり率ランキングでトップ。1日引け後に15年8月期の連結決算を発表した。売上高は前の期比0.4%減の161億5000万円、営業利益は同2.2%減の48億1300万円で着地した。主力のヘルスケアウェアは第4四半期に健闘し前年並みまで回復、患者・手術ウェアの周辺市場も順調に拡大したもの、ユーティリティウェア、ドクターウェアの落ち込みにより、過去最高だった14年8月期並みの売上にとどまった。同時発表の16年8月期の連結売上高は前期比2.2%増の165億円、営業利益は同横ばいの48億1400万円の見通し。今期の業績回復を期待していた向きにとっては物足らない見通しとなり、失望売りが出ているようだ。

■IIJ <3774>  1,990円  -125 円 (-5.9%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 インターネットイニシアティブ<3774>が急反落。SMBC日興証券では、主力の法人向けインターネット接続サービスやMVNO事業は堅調なものの、クラウド事業ではゲーム系大口顧客の売上減少に加えて、11月に予定している新サービスの提供開始を前に一般企業向けの契約獲得が鈍化、足元の業績拡大ペースは緩やかと指摘。16年3月期第2四半期は、MVNOにかかるネットワーク接続料の過払い調整による費用の一時的な減少がなくなる影響などにより、前年同期比で3億円の減益と推測。レーティング「2」と目標株価2100円を継続している。

■不二越 <6474>  481円  -29 円 (-5.7%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 不二越<6474>は3日ぶり反落。同社は1日の取引終了後、15年11月期第3四半期累計(14年12月~15年8月)の連結決算を発表。売上高は1623億3100万円(前年同期比0.6%減)、営業利益は146億7700万円(同1.6%増)、純利益は87億7000万円(同15.1%増)と売上高では小幅減収となった。機械工具事業は、自動車や航空機、産業機械分野における国内外の需要取り込みに加え、工具やロボットでの新商品投入が奏効したものの、部品事業は日系自動車メーカーの減産の影響を受けている。通期業績は売上高2250億円(前期比3.1%増)、営業利益205億円(同10.4%増)、純利益120億円(同20.8%増)の従来見通しを据え置いた。

■J-オイルミルズ <2613>  336円  -14 円 (-4.0%)  本日終値
 J-オイルミルズ<2613>が反落。国内大手証券では、食用油値上げの遅れにより16年3月期第2四半期の搾油環境は厳しいと指摘。新規事業のがん診断薬の上市は当初計画よりやや遅れ17年3月期下期以降になると見ているものの、「中期的には注目される」と解説。16年3月期営業利益予想を71億円から56億円(会社計画は70億円)に引き下げて、レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を450円から370円に引き下げている。

■日本ガイシ <5333>  2,257円  -70 円 (-3.0%)  本日終値
 日本ガイシ<5333>が反落。クレディ・スイス証券では、16年3月期は最高益更新を見込むものの、下期以降は増益率が鈍化すると想定。来期は中国以外の世界自動車販売成長率の鈍化、為替の前年差縮小、NAS電池の反落、エレクトロニクス事業の減速等による頭打ち予想し、レーティングを「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に、目標株価を3550円から2550円に引き下げている。

■科研製薬 <4521>  9,340円  -290 円 (-3.0%)  本日終値
 科研製薬<4521>がしっかり。同社は1日の取引終了後、厚生労働省に歯周組織再生剤「KCB-1D」(一般名、トラフェルミン)の製造販売承認申請を行ったことを発表。「KCB-1D」は組換え型ヒトbFGFを有効成分とする歯科用薬剤。進行した歯周炎患者には、歯周組織の破壊を阻止するために「フラップ手術」と呼ばれる外科手術が実施されることがあるが、「KCB-1D」は、このフラップ手術実施時に歯周組織欠損部へ塗布することで、歯槽骨などの歯周組織を再生させることが確認されている。国内には歯周組織の再生を効能とする医療用医薬品がなく、「KCB-1D」は初めての歯周組織再生剤として、歯周炎治療の新たな選択肢となることが期待される。

■コマツ <6301>  1,747円  -48 円 (-2.7%)  本日終値
 コマツ<6301>が反落。1日付で岡三証券がレーティング「中立」継続、今16年3月期通期業績を連結営業利益で会社側計画の2210億円(前期実績2420億6200万円)に対して従来予想の2260億円から2110億円へ、来期予想を2400億円から2250億円へ引き下げた。これまで比較的堅調であった北米市場も弱含みで推移していることを懸念している。

■米久 <2290>  2,252円  -57 円 (-2.5%)  本日終値
 米久<2290>が反発。同社は1日引け後、16年3月期第2四半期の連結業績を発表した。売上高は前年同期比12.9%増の843億3100万円、営業利益は同51.5%増の34億6200万円となり、ともに従来予想の売上高800億円(同7.1%増)、営業利益30億円(同31.3%増)を上回って着地した。ただ、好業績は織り込み済みだったとみられ、株価への反応は限定的となっているようだ。営業体制の強化や創業50周年記念キャンペーンの実施などで売り上げの拡大を図ったほか、製造ラインの増設や生産性の改善、物流の効率化、リスク管理の徹底に取り組み、収益力の向上に努めた。加えて、食肉相場の高値推移が収益の追い風となった。同時に通期の業績見通しについて、売上高は従来予想の1800億円から1850億円へ、営業利益は同59億円から68億円(今期は13カ月の変則決算となるため前期との比較なし)へ引き上げた。下半期にも創業50周年を記念した加工品の大型プロモーションを予定しているほか、食肉相場の堅調な推移を予想。生産性の改善や物流の効率化などに引き続き取り組む方針で、前回業績予想数値を上回る見込み。

●ストップ高銘柄
 アイサンテクノロジー <4667>  1,602円  +300 円 (+23.0%) ストップ高   本日終値
 ソースネクスト <4344>  519円  +80 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 アイビーシー <3920>  7,770円  +1,000 円 (+14.8%) ストップ高   本日終値

●ストップ安銘柄
 第一中央汽船 <9132>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値

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