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【市況】明日の株式相場見通し=米雇用統計を前に手控え、大幅続伸受け反動売りも

 あす(2日)の東京株式市場は、きょうまでの2日間で日経平均株価が791円の大幅上昇をみせたことに、週末控えのポジション調整の利益確定の流れも加わって、売りが先行することになりそうだ。また、米9月の雇用統計の発表が目前に迫っていることもあり、様子見気分が強まりそうだ。
 市場関係者からは「大幅続伸で9月29日に急落した714円分を早くも上回ってきた。日経平均株価の25日移動平均線(1万8057円=1日)を大きく上回ってくれば、底打ちの兆しも台頭してきそうだ。ただ、1万8000~1万8300円の価格帯には戻り待ちの売りも多く、そのゾーンを突破するにはある程度の日柄が必要」との見方が出ていた。
 1日の東京株式市場は朝方から買いが優勢で、後場に入り株価指数先物主導で一気に水準を切り上げ、日経平均株価終値は前日比334円27銭高の1万7722円42銭と大幅続伸した。注目された中国製造業PMIは国家統計局発表分が前月比で小幅な改善。民間調査の製造業PMI確報値が速報値から上方修正されたことも買い支援材料となった。
 日程面では、9月のマネタリーベース、9月短観「企業の物価見通し」、8月の有効求人倍率、8月の完全失業率、8月の家計調査に注目。海外では、米9月の雇用統計、20カ国・地域(G20)エネルギー相会合が焦点となる。(冨田康夫)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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