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【市況】<マ-ケット日報> 2015年10月1日

 10月最初の取引となる本日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比334円高の1万7722円で、先月25日以来の水準を回復した。取引時間中は一時1万7831円(443円高)まで買われるなど昨日に劣らない上げっぷり。米国株の上昇と中国経済指標の落ち着きがこの日の買い材料に。ただ、東証1部の出来高は昨日より減少しており、買い戻しの域を出ていない様子もうかがえる。

 昨日の米国市場は雇用関連指標の改善を受けてダウ平均が大幅続伸した。日本、中国、欧州株が上昇したことも投資家心理を和らげた模様。中国への警戒感は依然として残るが、足元の米景気が堅調であることは相場の支えとなりそう。目先の換金売り一巡からナスダック指数は7日ぶりに反発している。さて、昨日の反発でひと息ついた東京市場は、米株高と中国経済指標の落ち着きを受けて本日も大きく上げる意外高の展開となった。日経平均は朝高で始まったあと、10時半過ぎに発表された中国の9月PMIがわずかながらも改善したことで一気に上げ幅を数百円規模に拡大。また、一部報道で元日銀副総裁が金融緩和の必要性に言及したことも買い材料視されたようだ。この日寄り前に発表された9月の日銀短観は事前予想をやや下回ったが材料視されず。一部では短観の設備投資上方修正を評価する向きもあったが、12月予測が軒並み下方を向いたことで消化不良となっている。明日は注目の米雇用統計の発表が控えている。日経平均がこの勢いで1万8000円台を回復できるかはこの指標にかかってこよう。(ストック・データバンク 編集部)

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