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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):TOTO、みずほFG、リンテック、パイオニア

■コニシ <4956>  2,131円  +68 円 (+3.3%)  本日終値
 コニシ<4956>が反発。同社は接着剤の大手メーカーであり木工用ボンドで高シェアを有している。「接着剤は住宅向け需要が弱いものの、都心部を中心としたビルなどの建築物のインフラ補修に対する需要を開拓しており、足もとの収益は会社側想定を上回って好調に推移している」(国内証券調査部)という。16年3月期は営業利益段階で12.4%増と2ケタ増益を達成する見込み。0.8倍台のPBRも見直し余地につながる。

■TOTO <5332>  3,835円  +120 円 (+3.2%)  本日終値
 TOTO<5332>が続伸。ドイツ証券は同社の15年3月期について、消費税増税の恐るべき破壊力によって減益となったものの、今期は緩やかな回復が見込まれると同証券は考えていると解説。直近の株価は高値から調整しているものの、依然株価の割高感は否めないと指摘。投資評価「セル」を確認するとしている。ただ、目標株価は3080円から3150円へ小幅に引き上げられた。

■みずほFG <8411>  230.1円  +7.2 円 (+3.2%)  本日終値
 9月30日、みずほFG <8411> が第一生命 <8750> と傘下の資産運用会社を16年上期に統合することで基本合意したと発表したことが買い材料視された。両社が折半出資するDIAMアセットマネジメントとみずほ信託銀行の資産運用部門、みずほ投信投資顧問、新光投信の4社を統合する。4社合計の資産運用残高は54兆円で、国内最大級の資産運用会社になる。

■リンテック <7966>  2,587円  +80 円 (+3.2%)  本日終値
 リンテック<7966>が続伸。全般相場の上昇の流れに乗っているほか、岩井コスモ証券は30日、同社株の投資判断を「B+」で継続している。目標株価は2850円(従来3200円)とした。営業利益の6割を稼ぐ電子・光学が好調を持続。偏光板への粘着塗工など液晶関連が堅調なほか、セラミックコンデンサーなど電子部品の製造工程に使われるシリコーンコートフィルムや半導体製造装置が伸びている。半導体関連では装置とテープが好調だ。16年3月期の連結営業利益は会社計画の185億円に対し195億円(前期比16%増)と予想。17年3月期は同220億円を見込んでいる。リスク回避志向の強まりを受け目標株価は引き下げているが、年初来安値圏にある株価は売られ過ぎとみている。

■VTホールディングス <7593>  741円  +21 円 (+2.9%)  本日終値
 VTホールディングス<7593>が続伸。TIWでは、16年3月期第1四半期ではホンダ<7267>や日産自動車<7201>に量販新型車の投入がなく、国内新車販売が落ち込む中でも大幅増収増益で着地した点が評価できると指摘。第1四半期での順調な発進から16年3月期は会社計画上ぶれの確度が高まっているとみて、株価にはなお上昇余地があると解説。レーティング「2+」を継続している。

■パイオニア <6773>  266円  +7 円 (+2.7%)  本日終値
 パイオニア<6773>が続伸。市場では「トヨタがITS専用周波数による運転支援システム『ITSコネクト』を世界に先駆けて実用化することを発表しており、それに絡む自動車の電装システム関連を手掛ける企業のビジネスチャンスが新たなテーマ買い対象として浮上している」(国内投資顧問)という。ITSコネクトは交通安全、渋滞対策などを目的として普及が見込まれる運転支援システムであり、市場の裾野は広い。そのなか同社は、独HERE社と自動運転・高度運転支援向け高度化地図の活用で協業するほか、中国の百度(バイドゥ)とも同分野で連携を図る。さらに、国内では同社が保有する車載機器向けの地図や車両位置情報などの交通ビッグデータを、NTTドコモ<9437>のクラウドサービスと連携させで同分野を深耕していく構えにあり、関連有力株としてマークする向きもあるようだ。

■ネクスト <2120>  968円  +25 円 (+2.7%)  本日終値
 ネクスト<2120>が続伸。物件掲載数で業界トップクラスの不動産情報サイト「ホームズ」を運営するが、広告宣伝効果で手数料収入が好調に拡大している。国内では不動産事業者向け広告会社のアクセリオン社を5月に買収したことで業容拡大効果が発現、海外では昨年傘下に収めたスペインを拠点とするトロビット社とのシナジーが収益を押し上げている。

■すかいらーく <3197>  1,596円  +41 円 (+2.6%)  本日終値
 すかいらーく<3197>が続伸。ドイツ証券は30日、同社株を新規「バイ」とし目標株価を2000円に設定した。同社を外食産業市場の勝ち組である「ファミレス業界の王者」と評価している。ファミレス業界は、外食産業市場全体を上回る成長を続けており、そのなかでも同社は、圧倒的な規模の経済、多ブランド展開、垂直統合的サプライチェーン、提携先のTポイントカードなどから得られるデータなど、競合に対して多方面で優位性を備えていることを指摘。新規出店も都市部駅前を中心に進め成功を収めている。同証券では、15年12月期の連結営業利益は前期比31%増の282億円(会社予想は266億円)とみており、16年12月期は326億円への増益を見込んでいる。

■楽天 <4755>  1,558円  +34 円 (+2.2%)  本日終値
 モルガン・スタンレーMUFG証券のインターネット・メディアセクターのリポートでは、楽天<4755>は将来の事業拡大へ向け積極的な販促を実施、テーマは楽天市場の再成長、海外新規事業のマネタイズとみて、リクルートホールディングス<6098>は堅調なモメンタムが続く一方、事業投資意欲も旺盛と指摘。電通<4324>は同業他社を上回る海外事業の成長がスイングファクターで、カカクコム<2371>はdグルメや加盟レストランの利用料金体系変更で食べログ事業の再成長を目指せるかに注目。ヤフー<4689>はEC事業やカード事業といった注力分野への投資および収益化動向がカタリストになり、博報堂DYホールディングス<2433>は国内中心のポートフォリオが電通比でやや見劣ると解説。業界投信判断「インライン」を継続。投資選好順位は、楽天をトップピック、次いでリクルートHD>電通>カカクコム>ヤフー>博報堂DYの順に設定している。

●ストップ高銘柄
 ファーマフーズ <2929>  405円  +80 円 (+24.6%) ストップ高   本日終値
 アイリッジ <3917>  3,785円  +700 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値
 JMNC <3645>  455円  +80 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 京写 <6837>  505円  -100 円 (-16.5%) ストップ安   本日終値
 第一中央汽船 <9132>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

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