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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ガリバー、日産自、KLab、ユニチャーム

■ガリバー <7599>  1,155円  +63 円 (+5.8%)  本日終値
 9月30日、ガリバー <7599> が16年2月上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の30億円→40.5億円に35.0%上方修正。増益率が8.8%増→46.8%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。展示販売店舗の積極的な新規出店が奏功し、中古車の小売り販売台数が拡大したことが寄与した。

■キユーソー流通システム <9369>  2,546円  +126 円 (+5.2%)  本日終値
 30日、キユソ流通 <9369> が決算を発表。15年11月期第3四半期累計(14年12月-15年8月)の連結経常利益は前年同期比52.4%増の29.2億円に拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の33億円→35億円(前期は28.2億円)に6.1%上方修正し、増益率が16.9%増→24.0%増に拡大する見通しとなったことが好感された。
  ⇒⇒キユーソー流通システムの詳しい業績推移表を見る

■日産自動車 <7201>  1,150円  +56 円 (+5.1%)  本日終値
 日産自動車<7201>が大幅続伸。クレディ・スイス証券では、販売寄与度の高い中国自動車取得税半減策の恩恵を受けれると指摘。中国月次販売の確認、16年3月期第2四半期決算などが株価上昇のカタリストになると見て、16年3月期営業利益予想を7020億円から7500億円(会社予想は6750億円)に引き上げ。レーティングを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価を1300円から1450円に引き上げている。

■KLab <3656>  1,210円  +58 円 (+5.0%)  本日終値
 KLab<3656>が大幅続伸。30日の取引終了後に、ドイツ銀行ロンドン支店と自社株価予約取引にかかる契約を締結したと発表した。自社株価予約取引は、取引当初時の普通株の時価に基づいた「先渡価格」を予め設定し、将来の契約終了時の株価に基づく「終了時基準価格」と先渡価格の差額を現金決済する取引。自己株式の取得に類似しているが、同社が実際の自己株取得は行わず、ドイツ銀行が自社株価予約取引の対象金額を上限に株式を買い付ける。自己株式取得に比べ、オフバランス取引で損益取引となるなどの違いがある。対象金額は5億円で今月13日までが買付可能期間。同社はこれまでの自己株式取得で、会社法上の自己株式取得総額にかかる規制に定められた分配可能額の上限に達しており、今期はこれ以上の自己株式取得はできない状況にある。株主利益につながる財務戦略および効率的な資金運用を検討するなか、自社株価予約取引の採用を決定している。

■ユニ・チャーム <8113>  2,205円  +91 円 (+4.3%)  本日終値
 ユニ・チャーム<8113>が朝方に2045円の年初来安値に叩かれたが、目先売られ過ぎとの見方も強まり、そこがダメ押しとなって反転。東海東京調査センターが30日付で同社の目標株価を従来の3980円から2860円に引き下げたものの、レーティングを「アウトパフォーム」継続としており、時価は値ごろ感からの押し目買いを誘う。15年12月期の連結営業利益について同調査センターでは817億円と会社計画に対し43億円未達になると予想。ただ、来期以降は、中国でのベビー用紙おむつの収益改善およびインドでの黒字転換などを見込み、2ケタ増益ペースに回復するとみている。

■共立メンテナンス <9616>  7,990円  +320 円 (+4.2%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券のインバウンド関連のリポートでは、短期的に中国株調整、米利上げの影響への懸念があるものの、現時点でホテル予約に目立った減速兆候は出ていないと指摘。旅行計画から申し込みまでの意思決定期間が短い個人旅客、リピーターの増加傾向を考慮すれば、今後も堅調に推移するとの見方で、中長期的にみると運営権売却や滑走路増設など地方空港活性化、空き家対策と連携した中間所得層向けの民泊市場整備がプラス材料になると解説。個別では、ホテル関連として、室料が上昇基調にあり、新規開発が進捗している共立メンテナンス<9616>、藤田観光<9722>、ユニゾホールディングス<3258>、西日本鉄道<9031>に注目。また、ホテル供給不足を補う民泊関連では、空き家掲載物件数トップのネクスト<2120>、賃貸住宅管理やホテル運営に強みを持つレオパレス21<8848>、スターツコーポレーション<8850>にも収益拡大余地がると予想。インバウンド物流では、免税商品などに強いセンコー<9069>を紹介している。

■ミルボン <4919>  4,120円  +165 円 (+4.2%)  本日終値
 9月30日、ミルボン <4919> が決算を発表。15年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益が前年同期比18.1%増の35.9億円に伸びて着地したことが買い材料。主力のヘアケア部門で毛髪補修成分「CMADK」を配合した製品が伸びたほか、東アジアを中心に海外向け販売も好調だったことなどが収益を押し上げた。通期計画の43.6億円に対する進捗率は82.3%に達しおり、通期上振れを期待する買いが向かった。

■日本農薬 <4997>  836円  +33 円 (+4.1%)  本日終値
 9月30日、日農薬 <4997> が、佐藤製薬(非上場)が製造販売承認を申請している外用爪白癬治療剤「SKN-08」用の原薬を供給するため、佐藤製薬と供給契約を締結したと発表したことが買い材料。「SKN-08」は、同社の農薬用殺菌剤の探索過程で発見されたイミダゾール系化合物で、爪白癬(爪の水虫)の主要病原菌である白癬菌に対して強い活性を示す。発表を受けて、これまで外用治療が困難だった爪白癬に対する治療薬の開発による収益貢献に期待する買いが向かった。

■ノリタケ <5331>  261円  +9 円 (+3.6%)  本日終値
 9月30日、ノリタケ <5331> が16年9月期上期(4-9月)の連結最終利益を従来予想の10億円→22億円に2.2倍上方修正。増益率が46.4%増→3.2倍に拡大する見通しとなったことが買い材料。遊休地の売却により特別利益14.1億円を計上することが主因。工業機材事業やセラミック・マテリアル事業で利益が想定を上回ることも上振れに貢献する。上期増額分を下回る形で、通期の同利益も従来予想の25億円→32億円に28.0%上方修正した。

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