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【通貨】今日の為替市場ポイント:日銀9月短観が予想通りならば株高・円安となる可能性


9月30日のドル・円相場は、東京市場では119円70銭から120円13銭で推移。欧米市場でドルは一時120円35銭まで買われたが、119円91銭で取引を終えた。

本日10月1日のドル・円は120円前後で推移か。日本銀行が発表する9月短観が手掛かり材料になる。大企業製造業・非製造業のDIは前回調査(6月)との比較でやや悪化する見込み。予想通りならば、日銀による10月緩和観測が広がり、株高・円安の相場展開となる可能性がある。

本日発表される9月の日銀短観では、大企業製造業DIは+13で6月の+15との比較で2ポイント悪化すると予想されている。大企業非製造業DIは+20と予想されており、前回+23との比較で3ポイント悪化する見込み。先行き予想もやや悪化するとみられており、市場参加者の間から、9月短観は10月に日銀が追加緩和を行う理由のひとつになるとの声が聞かれている。

日銀9月短観の内容が想定の範囲内であれば、国内株式市場では追加緩和期待が広がり、日経平均株価は大幅続伸となる可能性がある。ただし、追加緩和は個人消費の回復を促すとの見方は多くないようだ。中国経済の先行き不安は払拭されていないことから、株高は一時的な動きにとどまるとの慎重な見方もある。

《SY》

 提供:フィスコ

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