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【市況】30日の香港市場概況:ハンセン指数は上昇、自律反発狙いの買いが広がる


30日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比289.70ポイント(1.41%)高の20846.30ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が175.00ポイント(1.90%)高の9405.50ポイントと、そろって反発した。売買代金は852億1700万香港ドル(29日は840億3300万香港ドル)。

自律反発狙いの買いが広がる。29日のハンセン指数が2年3カ月ぶり安値水準に落ち込んだだけに、値ごろ感が着目された。昨夜のNYダウと商品市況の反発も追い風となっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、石油大手3社株の上げが目立つ。昨夜の原油高を手がかりに、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が6.6%高、中国石油化工(386/HK)が5.1%高、中国石油天然気(857/HK)が3.5%高と値を上げた。時価総額上位の金融株もしっかり。

支援策が打ち出された自動車株は急伸。長城汽車(2333/HK)が21.4%高、吉利汽車HD(175/HK)が16.4%高、東風汽車集団(489/HK)が15.1%高と買い進まれた。排気量1.6リッター以下の小型車に対して、車両購置税(自動車取得税)を半減すると中国で決定されたことが好感されている。国家製造強国建設戦略諮問委員会が29日、製造業(自動車も含む)の10カ年発展計画と位置付けた「中国製造2025年」政策のロードマップを発表したこともポジティブ材料だ。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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