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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):クボタ、マツキヨHD、ITHD、三菱重

■常陽銀行 <8333>  628円  +23 円 (+3.8%)  本日終値
 茨城地盤の地銀大手、常陽銀行<8333>が3日ぶりに反発。きょうは地銀株が軒並み高となるなか、堅調展開となっている。大和証券が、新規に株式レーティングを付与したことが確認されている。同証券は、常陽銀行の16年3月期について、上期・通期ともに銀行計画超過を見込むとしたうえで、貸出金利息の減少は続くものの、預かり資産関連収益等の拡大で補い、単体実質業務純益は増益となると予想、目標株価は650円に設定している。ただ、株価に割安感は乏しいと判断し、投資判断は新規に「3(中立)」とするとしている。

■クボタ <6326>  1,635.5円  +54 円 (+3.4%)  本日終値
 クボタ<6326>が6営業日ぶりに反発。同社は29日引け後、単元株式数を現在の1000株から100株へ変更すると発表した。効力発生日は16年1月1日。投資家にとって投資しやすい環境を整備し、同社株式の流動性の向上や株主層の拡大を図るほか、全国証券取引所の「売買単位の集約に向けた行動計画」で普通株式の売買単位を100株に統一することが示されていることに鑑み、単元株式数の引き下げを行う。

■ニチコン <6996>  857円  +26 円 (+3.1%)  本日終値
 ニチコン<6996>が堅調。同社はきょう、日本IBMのIoTソリューションを活用した環境対応型商品の見守りや保守、外部制御を開始したことを明らかにした。同社は7月から、家庭用蓄電システムとIBMのクラウドとの接続・テスト運用をスタートさせている。将来的には新電力会社などが運営するDR(デマンド・レスポンス)、さらにはビッグデータの利活用などに対応するとしている。

■マツキヨHD <3088>  5,290円  +160 円 (+3.1%)  本日終値
 マツモトキヨシホールディングス<3088>が反発。SMBC日興証券では、16年3月期上期営業利益は前年同期比75%増の118億円(会社計画は90億円)と予想。訪日客向け売上高が大きく伸長したほか、地方のグループ子会社の回復により、既存店売上高は会社計画を上回ったとみて、株式市場は好調な上期決算を好感する可能性があると解説。レーティングを「1」と目標株価7900円を継続している。

■ITホールディングス <3626>  2,703円  +81 円 (+3.1%)  本日終値
 ITホールディングス<3626>が反発。この日、グループのインテックがPivotalジャパン(東京都渋谷区)と、日本市場におけるアジャイル開発、オープンPaaS、ビッグデータ、データサイエンスの分野での戦略的パートナーシップを締結したと発表しており、業績への寄与を期待する買いが入っているようだ。その第1弾として、インテックの高度な金融システム構築ノウハウと、Pivotalの世界最先端のアジャイル開発チームPivotal Labsを活用し、クラウドネイティブな次世代金融サービス・アプリケーションを共同開発するとしている。

■三菱重工業 <7011>  532.4円  +15.9 円 (+3.1%)  本日終値
 三菱重工業<7011>、川崎重工業<7012>、IHI<7013>など総合重機メーカーをはじめ、東レ<3402>、帝人<3401>などの炭素繊維を手掛ける素材関連やナブテスコ<6268>、ジャムコ<7408>など航空機部品や関連部材を生産するメーカーが買いを集めている。世界景気減速に対する懸念が取り沙汰されるなかも、世界の民間航空機需要は趨勢的に拡大基調を強めており、機体や設備、素材、部品など航空機分野に展開する日本メーカーのビジネスチャンスに期待して株式市場でもテーマ買いの動きが出ている。日本メーカーはその技術力の高さから、米ボーイングや欧州エアバスのサプライヤーに選定されている企業も多い。そうしたなか、30日付の日本経済新聞で「日本企業が米ボーイングや欧州エアバスの新型旅客機に向けて相次ぎ部品を増産する」と報じており、ボーイングの次期大型機「777Ⅹ」の胴体部分を手掛ける三菱重、川重をはじめ、炭素繊維複合材(CFRP)で高シェアを持つ東レや、飛行制御の「アクチュエーター」関連で高い納入実績を持つナブテスコなど、関連企業へのマークが改めて強まっている。

■ブリヂストン <5108>  4,126円  +117 円 (+2.9%)  本日終値
 ブリヂストン<5108>が3日ぶり反発。同社は29日、水素ステーションなどで燃料電池自動車に水素を充填する際に使用される、高耐圧性の水素充填用ホースの販売を開始すると発表した。現在、国内の水素ステーションにおける水素の充填時の最高圧力は最大70MPa(メガパスカル)と定められているが、今回発売する製品は82MPaの耐圧性能を実現、充填圧力を高めることで水素の充填量を増やすことができ、航続距離延長や充填時間の短縮が期待できる。

■みずほFG <8411>  222.9円  +5 円 (+2.3%)  本日終値
 みずほフィナンシャルグループ<8411>が3日ぶり反発。同社は29日、米独立系資産運用会社のマシューズ・インターナショナル・キャピタル・マネジメントとアセットマネジメント分野で戦略的な資本業務提携することで合意したと発表。マシューズ社はアジア新興国の成長株運用で実績を有しており、アジア株運用の投資信託に注力姿勢にあるみずほにとって、今回の提携は業容拡大期待につながるポジティブ材料となった。前日は同社を含めメガバンクが軒並み商いを伴い売り込まれたが、きょうは各社いずれもリスクオフの巻き戻しの動きに乗じ戻りに転じている。あす9月日銀短観が発表され、来週は金融政策決定会合が予定されており、追加金融緩和に対する思惑も金融や不動産セクターにとっては期待材料となる。

●ストップ高銘柄
 ファンデリー <3137>  889円  +150 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値

●ストップ安銘柄
 オプトロム <7824>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安売り気配   本日終値
 第一中央汽船 <9132>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値

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