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【市況】NY株式:ダウは47ドル高、GSのS&P500目標株価引き下げで売り買い交錯


29日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は47.24ドル高の16049.13、ナスダックは26.65ポイント安の4517.32で取引を終了した。9月消費者信頼感指数が予想を上振れたほか住宅価格指数の上昇を受け、買いが先行。昨日、大幅下落となったスイスの資源商社グレンコアの株価が反発し、原油価格や商品価格が上昇したことも好感された。しかしながら、世界経済減速への警戒感からアジア株が大幅安となったほか、投資銀行のゴールドマン・サックス(GS)がS&P500の目標株価を引き下げたことで企業の収益性が悪化するとの懸念も強まり、売り買いが交錯する展開となった。セクター別では、自動車・自動車部品や不動産が上昇する一方で耐久消費財・アパレルやテクノロジー・ハード・機器が下落した。

検索サイトのヤフー(YHOO)は保有する中国電子商取引のアリババ・グループ(BABA)株の無税でのスピンオフについて、IRS(米内国歳入庁)の事前承認を得ずに手続きを進める方針を発表し、両社とも上昇。ファストフードのマクドナルド(MCD)はクレディ・スイスによる投資判断引き上げを受け、堅調推移となった。一方で、携帯端末のアップル(AAPL)は昨日発表したiPhone6sシリーズの販売台数は、中国が販売地域に含まれていたことによる影響が大きいとの見方から売られた。

著名投資家カール・アイカーン氏が株式相場の先行きに懸念を示すビデオを公開したことも投資家心理を悪化させる一因となったようだ。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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