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【市況】自律反発に期待も、戻り待ちの売り圧力に警戒


『米株式市場』

 28日のNY市場は下落。8月の中国の工業企業利益が予想以上に下落したことによる素材関連の下落。また、次期大統領選の選挙活動に入っているヒラリー・クリントンによる「薬価の問題に取り組む」との姿勢を嫌気した、薬品株などの弱い値動きが要因。ダウ平均は312.78ドル安の16001.89、ナスダックは142.53ポイント安の4543.97。

 ハンセン指数が2年3ヶ月ぶりの安値水準となったほか、日経平均が4%を超える下げとなるなど、世界株安への警戒が強い。また、カタールの政府系ファンド(SWF)が独VW株と資源商社グレンコアの下落などの影響から7000億円の評価損発生との観測。さらにサウジアラビアは最大約8兆4100億円の資金を資産運用会社から引き揚げた、との報道などもポジション圧縮の流れに向かわせそうだ。前日の300ドル安の反動から自律反発が期待されるが、戻り待ちの売り圧力が警戒されるところ。
《TY》

 提供:フィスコ

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