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【市況】東京株式(大引け)=714円安、手仕舞い売りで下げ加速

 29日大引けの日経平均株価は、前日比714円27銭安の1万6930円84銭と、終値で約8カ月ぶりに1万7000円台を割り込む急落となった。東証1部の売買高概算は27億9416万株、売買代金概算は2兆8859億3000万円。値上がり銘柄数は61、対して値下がり銘柄数は1815、変わらずは17銘柄だった。
 東京株式市場は、後場に入って手仕舞い売りが顕在化し、さらに下落幅が広がり一段安の展開を強いられた。中国景気の減速を背景とした世界経済への影響が懸念され、前日の欧米株市場は総じて大幅な下げに見舞われたことで、リスク回避の動きが加速した。
 外国為替市場で、一時1ドル=119円30銭台まで上昇した円高進行も輸出株中心に逆風となり、中国・上海株市場をはじめアジア株式市場が東京市場と並行して売られていることも嫌気された。大引け時点で東証1部全体の95.8%の銘柄が下落する全面安商状となった。
 個別銘柄ではトヨタ<7203>が安く、三菱UFJ<8306>などメガバンクも大きく売られた。神戸鋼<5406>、ソニー<6758>、ファナック<6954>なども下落。三井物<8031>、商船三井<9104>、日立国際<6756>などの下げがきつい。小野薬品<4528>、ブラザー<6448>、ソフトバンク<9984>も大幅安。半面、綜合臨床HD<2399>が一時ストップ高まで買われた。東建コーポ<1766>が大幅高、セントラル硝子<4044>も上昇した。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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