【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:東建コーポ、熊谷組、神戸鋼、三井物
■東建コーポレーション <1766> 8,900円 +460 円 (+5.5%) 11:30現在 東証1部 上昇率2位
東建コーポレーション<1766>は法人筋とみられる資金が流入し3連騰。全般波乱相場の間隙を縫って一時480円高の8920円まで買われ、1カ月半ぶりの年初来高値更新と異彩を放っている。賃貸マンションの施工から管理、仲介までの一貫したビジネスモデルが特長で中部を地盤に関東はじめ全国へ展開を図っている。不動産市況の改善が目立つ首都圏への積極的な営業強化戦略が奏功して業績は急拡大途上にあり、16年4月期第1四半期(5~7月)は営業利益段階で前年同期比91%増の32億3400万円に達した。富裕層を中心とした相続税対策を背景に、工事の進捗効果に加え、管理物件の入居率上昇で賃貸収入が大幅に増えたことが収益に貢献している。「受注残も豊富で、第1四半期時点での受注高は前年同期比16%増の350億円と2ケタの伸びを確保しており、通期業績の増額修正余地が大きい」(国内証券アナリスト)と指摘されている。好調な業績を背景に人材確保にも積極姿勢をみせており、16年4月からの大卒初任給を大幅に引き上げ業界トップクラスにする方針で話題を提供した経緯がある。
■GCAサヴィアン <2174> 1,399円 +19 円 (+1.4%) 11:30現在
28日、GCA <2174> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.91%にあたる25万株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月29日から10月28日まで。
■愛三工業 <7283> 1,067円 +14 円 (+1.3%) 11:30現在
愛三工業<7283>が逆行高。クレディ・スイス証券では、自動車の燃費・排ガス規制関連製品をコア商品とする同社は、自動車の燃費・排ガス規制の強化に伴う需要の増加とともに市場シェア拡大が期待できると指摘。トヨタグループ内ではデンソー<6902>とシェアを分かつ製品を複数取り扱い、近年トヨタ<7203>内シェアが同社に集約されつつあることから、事業再編の対象となる可能性にも注目。レーティング「アウトパフォーム」、目標株価1400円でカバレッジを開始している。
■熊谷組 <1861> 363円 +4 円 (+1.1%) 11:30現在
熊谷組<1861>が全般悪地合いのなか3日続伸と強さを発揮している。大型土木工事主力で特にトンネル工事で高い実績を有し、2027年開業予定のリニア中央新幹線などでビジネスチャンス拡大が期待されている。そうしたなか、東海東京センターでは28日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」とし、目標株価を550円に設定しており、これが株価を刺激している。土木、建築ともに採算重視の受注活動の効果が顕在化し、売上営業利益率などが上昇していることを評価、17年3月期には営業利益が200億円に乗るとの見通しを示している。
■神戸製鋼所 <5406> 128円 -16 円 (-11.1%) 11:30現在 東証1部 下落率トップ
28日、神戸鋼 <5406> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の950億円→650億円に31.6%下方修正。減益率が6.6%減→36.1%減に拡大する見通しとなったことが売り材料。景気減速の影響が大きい中国を中心に油圧ショベルの需要が想定を下回ることが響く。海外関係会社の業績悪化や鋼材生産の保全費用の増加なども利益を圧迫する。
■三井物産 <8031> 1,335円 -115.5 円 (-8.0%) 11:30現在 東証1部 下落率3位
三井物産<8031>や丸紅<8002>、住友商事<8053>など商社株が軒並み安。三井物産の株価は年初来安値を更新した。中国の景気減速不安から非鉄市況が下落傾向を強めているが、28日の欧州市場ではスイスの資源商社グレンコアの株価が3割近い下落。グレンコアは資源安のなか経営不安が高まり、株価は急落している。資源価格の下落が、世界のエネルギー関連企業の業績へ与える影響が懸念されているが、スイスの大手資源商社の業績不安を受け、同じくエネルギー事業を幅広く手掛ける日本の商社株にも売りが膨らんでいる様子だ。
■ミツバ <7280> 1,597円 -111 円 (-6.5%) 11:30現在
ミツバ<7280>が連日で年初来安値を更新。TIWでは、稼ぎ頭の二輪事業においてインドネシアやブラジルなど主要市場の低迷が長期化、収益貢献の大きい中国の景気減速が鮮明となり、16年3月期後半の業績懸念が強まっていると指摘。売上全体の4%程度とはいえフォルクスワーゲングループ向け売上げがあることも株価の重石になると見て、レーティングを「1」から「2」へ2段階引き下げている。
■アルパイン <6816> 1,429円 -94 円 (-6.2%) 11:30現在
アルパイン<6816>が年初来安値を更新。同社は28日引け後、16年3月期中間期連結業績予想の下方修正を発表。売上高は1410億円(前年同期比0.4%減)から1400億円(同1.2%減)に、営業利益は45億円(同0.6%減)から33億円(同27.1%減)に引き下げた。売上高は、主に中国景気の減速に伴い減少。営業利益や経常利益に関しては、製品モデルミックスによる変動費率の悪化、OEMビジネスの新規受注に伴う開発費の増加などにより前回予想を下回ることとなった。
■ニトリホールディングス <9843> 9,260円 -580 円 (-5.9%) 11:30現在
ニトリホールディングス<9843>は4日ぶり急反落。同社は28日取引終了後、16年2月期第2四半期累計(2月21日~8月20日)の連結決算を発表。売上高は2221億8500万円(前年同期比5.4%増)、営業利益は367億600万円(同2.1%減)、最終利益は229億500万円(同3.4%増)だった。夏向け商品の「Nクール」シリーズが、商品ラインアップ拡大とともに、安定した商品供給体制構築、積極的な販促活動への取り組みなどで需要を取り込み、売上高増加に寄与した。ただ、人件費や物流コストなど販管費が膨らみ、営業利益は前年同期を下回った。最終利益は前年同期計上の特別損失がなかったことから増益を確保したが、本業の儲けを示す営業利益が伸び悩んでいることを嫌気されるかたちとなっている。
■アミューズ <4301> 5,020円 -290 円 (-5.5%) 11:30現在
アミューズ<4301>が反落。28日に、同社所属の歌手で俳優の福山雅治さんと女優の吹石一恵さんが28日に結婚したとの発表を受けて、「福山ショック」とまで言われる現象が起こっていることが嫌気されている。福山さんは同社の稼ぎ頭の一人でもあることから、結婚によりCD売り上げやコンサート回数・売り上げなどが減少するようであれば、同社の業績にも影響を与えるとの見方が強まっているようだ。
■しまむら <8227> 12,370円 -660 円 (-5.1%) 11:30現在
しまむら<8227>は大幅続落。同社は28日取引終了後、16年2月期第2四半期累計(2月21日~8月20日)の連結決算を発表。売上高は2656億9700万円(前年同期比4.8%増)、営業利益は179億円(同6.6%減)、最終利益は114億6600万円(同5.9%減)だった。ゴールデンウイークに気温が上昇したことや、梅雨明け後の猛暑が消費需要を喚起したことから増収を確保したものの、利益採算面では値下げ販売の拡大が足を引っ張った格好となった。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、通期営業利益460億円(同24.9%増)に対する第2四半期時点の進捗率は39%にとどまっていることから、減額修正への懸念が売りに拍車をかけた。
■シャープ <6753> 140円 -7 円 (-4.8%) 11:30現在
シャープ<6753>は全般波乱相場に流され下値を探る展開。同社は28日取引終了後、大阪市阿倍野区の本社ビルおよび田辺ビルを売却し、16年1~3月期に148億3300万円を固定資産売却益として特別利益に計上する見込みであると発表した。本社ビルはニトリホールディングス<9843>に、田辺ビルはNTT都市開発<8933>に、それぞれ16年3月18日付で売却する。16年3月期通期の業績予想への影響は合理的算定が可能となった時点で開示するとしている。同社は譲渡による引渡し後も各譲渡先と賃貸借契約を締結し、本社として18 年3月頃まで使用を継続する予定であり、新たな本社の移転先は現在検討中としている。リストラに伴う財務改善効果はあるものの、16年3月期最終損益は500~1000億円の赤字が市場のコンセンサスで、株価の反応は限定的となった。
■日本特殊陶業 <5334> 2,704円 -133 円 (-4.7%) 11:30現在
28日、特殊陶 <5334> が16年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益を従来予想の213億円→111億円に47.9%下方修正。従来の30.4%増益から一転32.0%減益見通しとなったことが売り材料。自動車用スパークプラグや酸素センサーの取引に関して、米国反トラスト法(独占禁止法)違反があり、一部の顧客に対する和解金計約150億円を特別損失に計上することが響く。
●ストップ高銘柄
DNAチップ研究所 <2397> 671円 +100 円 (+17.5%) ストップ高 11:30現在
石井表記 <6336> 526円 +77 円 (+17.2%) 一時ストップ高 11:30現在
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース
東建コーポレーション<1766>は法人筋とみられる資金が流入し3連騰。全般波乱相場の間隙を縫って一時480円高の8920円まで買われ、1カ月半ぶりの年初来高値更新と異彩を放っている。賃貸マンションの施工から管理、仲介までの一貫したビジネスモデルが特長で中部を地盤に関東はじめ全国へ展開を図っている。不動産市況の改善が目立つ首都圏への積極的な営業強化戦略が奏功して業績は急拡大途上にあり、16年4月期第1四半期(5~7月)は営業利益段階で前年同期比91%増の32億3400万円に達した。富裕層を中心とした相続税対策を背景に、工事の進捗効果に加え、管理物件の入居率上昇で賃貸収入が大幅に増えたことが収益に貢献している。「受注残も豊富で、第1四半期時点での受注高は前年同期比16%増の350億円と2ケタの伸びを確保しており、通期業績の増額修正余地が大きい」(国内証券アナリスト)と指摘されている。好調な業績を背景に人材確保にも積極姿勢をみせており、16年4月からの大卒初任給を大幅に引き上げ業界トップクラスにする方針で話題を提供した経緯がある。
■GCAサヴィアン <2174> 1,399円 +19 円 (+1.4%) 11:30現在
28日、GCA <2174> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.91%にあたる25万株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月29日から10月28日まで。
■愛三工業 <7283> 1,067円 +14 円 (+1.3%) 11:30現在
愛三工業<7283>が逆行高。クレディ・スイス証券では、自動車の燃費・排ガス規制関連製品をコア商品とする同社は、自動車の燃費・排ガス規制の強化に伴う需要の増加とともに市場シェア拡大が期待できると指摘。トヨタグループ内ではデンソー<6902>とシェアを分かつ製品を複数取り扱い、近年トヨタ<7203>内シェアが同社に集約されつつあることから、事業再編の対象となる可能性にも注目。レーティング「アウトパフォーム」、目標株価1400円でカバレッジを開始している。
■熊谷組 <1861> 363円 +4 円 (+1.1%) 11:30現在
熊谷組<1861>が全般悪地合いのなか3日続伸と強さを発揮している。大型土木工事主力で特にトンネル工事で高い実績を有し、2027年開業予定のリニア中央新幹線などでビジネスチャンス拡大が期待されている。そうしたなか、東海東京センターでは28日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」とし、目標株価を550円に設定しており、これが株価を刺激している。土木、建築ともに採算重視の受注活動の効果が顕在化し、売上営業利益率などが上昇していることを評価、17年3月期には営業利益が200億円に乗るとの見通しを示している。
■神戸製鋼所 <5406> 128円 -16 円 (-11.1%) 11:30現在 東証1部 下落率トップ
28日、神戸鋼 <5406> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の950億円→650億円に31.6%下方修正。減益率が6.6%減→36.1%減に拡大する見通しとなったことが売り材料。景気減速の影響が大きい中国を中心に油圧ショベルの需要が想定を下回ることが響く。海外関係会社の業績悪化や鋼材生産の保全費用の増加なども利益を圧迫する。
■三井物産 <8031> 1,335円 -115.5 円 (-8.0%) 11:30現在 東証1部 下落率3位
三井物産<8031>や丸紅<8002>、住友商事<8053>など商社株が軒並み安。三井物産の株価は年初来安値を更新した。中国の景気減速不安から非鉄市況が下落傾向を強めているが、28日の欧州市場ではスイスの資源商社グレンコアの株価が3割近い下落。グレンコアは資源安のなか経営不安が高まり、株価は急落している。資源価格の下落が、世界のエネルギー関連企業の業績へ与える影響が懸念されているが、スイスの大手資源商社の業績不安を受け、同じくエネルギー事業を幅広く手掛ける日本の商社株にも売りが膨らんでいる様子だ。
■ミツバ <7280> 1,597円 -111 円 (-6.5%) 11:30現在
ミツバ<7280>が連日で年初来安値を更新。TIWでは、稼ぎ頭の二輪事業においてインドネシアやブラジルなど主要市場の低迷が長期化、収益貢献の大きい中国の景気減速が鮮明となり、16年3月期後半の業績懸念が強まっていると指摘。売上全体の4%程度とはいえフォルクスワーゲングループ向け売上げがあることも株価の重石になると見て、レーティングを「1」から「2」へ2段階引き下げている。
■アルパイン <6816> 1,429円 -94 円 (-6.2%) 11:30現在
アルパイン<6816>が年初来安値を更新。同社は28日引け後、16年3月期中間期連結業績予想の下方修正を発表。売上高は1410億円(前年同期比0.4%減)から1400億円(同1.2%減)に、営業利益は45億円(同0.6%減)から33億円(同27.1%減)に引き下げた。売上高は、主に中国景気の減速に伴い減少。営業利益や経常利益に関しては、製品モデルミックスによる変動費率の悪化、OEMビジネスの新規受注に伴う開発費の増加などにより前回予想を下回ることとなった。
■ニトリホールディングス <9843> 9,260円 -580 円 (-5.9%) 11:30現在
ニトリホールディングス<9843>は4日ぶり急反落。同社は28日取引終了後、16年2月期第2四半期累計(2月21日~8月20日)の連結決算を発表。売上高は2221億8500万円(前年同期比5.4%増)、営業利益は367億600万円(同2.1%減)、最終利益は229億500万円(同3.4%増)だった。夏向け商品の「Nクール」シリーズが、商品ラインアップ拡大とともに、安定した商品供給体制構築、積極的な販促活動への取り組みなどで需要を取り込み、売上高増加に寄与した。ただ、人件費や物流コストなど販管費が膨らみ、営業利益は前年同期を下回った。最終利益は前年同期計上の特別損失がなかったことから増益を確保したが、本業の儲けを示す営業利益が伸び悩んでいることを嫌気されるかたちとなっている。
■アミューズ <4301> 5,020円 -290 円 (-5.5%) 11:30現在
アミューズ<4301>が反落。28日に、同社所属の歌手で俳優の福山雅治さんと女優の吹石一恵さんが28日に結婚したとの発表を受けて、「福山ショック」とまで言われる現象が起こっていることが嫌気されている。福山さんは同社の稼ぎ頭の一人でもあることから、結婚によりCD売り上げやコンサート回数・売り上げなどが減少するようであれば、同社の業績にも影響を与えるとの見方が強まっているようだ。
■しまむら <8227> 12,370円 -660 円 (-5.1%) 11:30現在
しまむら<8227>は大幅続落。同社は28日取引終了後、16年2月期第2四半期累計(2月21日~8月20日)の連結決算を発表。売上高は2656億9700万円(前年同期比4.8%増)、営業利益は179億円(同6.6%減)、最終利益は114億6600万円(同5.9%減)だった。ゴールデンウイークに気温が上昇したことや、梅雨明け後の猛暑が消費需要を喚起したことから増収を確保したものの、利益採算面では値下げ販売の拡大が足を引っ張った格好となった。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、通期営業利益460億円(同24.9%増)に対する第2四半期時点の進捗率は39%にとどまっていることから、減額修正への懸念が売りに拍車をかけた。
■シャープ <6753> 140円 -7 円 (-4.8%) 11:30現在
シャープ<6753>は全般波乱相場に流され下値を探る展開。同社は28日取引終了後、大阪市阿倍野区の本社ビルおよび田辺ビルを売却し、16年1~3月期に148億3300万円を固定資産売却益として特別利益に計上する見込みであると発表した。本社ビルはニトリホールディングス<9843>に、田辺ビルはNTT都市開発<8933>に、それぞれ16年3月18日付で売却する。16年3月期通期の業績予想への影響は合理的算定が可能となった時点で開示するとしている。同社は譲渡による引渡し後も各譲渡先と賃貸借契約を締結し、本社として18 年3月頃まで使用を継続する予定であり、新たな本社の移転先は現在検討中としている。リストラに伴う財務改善効果はあるものの、16年3月期最終損益は500~1000億円の赤字が市場のコンセンサスで、株価の反応は限定的となった。
■日本特殊陶業 <5334> 2,704円 -133 円 (-4.7%) 11:30現在
28日、特殊陶 <5334> が16年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益を従来予想の213億円→111億円に47.9%下方修正。従来の30.4%増益から一転32.0%減益見通しとなったことが売り材料。自動車用スパークプラグや酸素センサーの取引に関して、米国反トラスト法(独占禁止法)違反があり、一部の顧客に対する和解金計約150億円を特別損失に計上することが響く。
●ストップ高銘柄
DNAチップ研究所 <2397> 671円 +100 円 (+17.5%) ストップ高 11:30現在
石井表記 <6336> 526円 +77 円 (+17.2%) 一時ストップ高 11:30現在
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース