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【市況】東京株式(前引け)=リスク回避ムード一色の展開に

 29日前引けの日経平均株価は前日比489円安の1万7155円と続急落。前場の東証1部の売買高概算は12億8353万株、売買代金概算は1兆2494億9000万円。値上がり銘柄数は83、対して値下がり銘柄数は1784、変わらずは24銘柄だった。
 きょう前場の東京株式市場は、大幅な下値模索の展開を強いられた。中国景気の減速を背景とした世界経済への影響が懸念され、前日の欧米株市場は総じて大幅な下げに見舞われたことで、リスク回避の動きが加速している。1ドル=119円台後半の円高も輸出株中心に逆風となり、中国・上海株市場をはじめアジア株式市場が東京市場と並行して売られていることも嫌気された。前引け時点で東証1部全体の94%の銘柄が下落する全面安商状となっている。ただ、日経平均は一時1万7000円トビ台まで売られた後は突っ込み警戒感からの買い戻しも入り、やや下げ渋っている。
 個別ではトヨタ<7203>が安く、三菱UFJ<8306>などメガバンクも大きく売られた。ソニー<6758>、ファナック<6954>なども下落。三井物<8031>、商船三井<9104>、日立国際<6756>などの下げがきつい。小野薬品工業<4528>、ブラザー<6448>も大幅安。半面、綜合臨床HD<2399>が一時ストップ高。東建コーポ<1766>が大幅高、セントラル硝子<4044>、西松屋チェーン<7545>なども上昇した。



出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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