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【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は反発、景気テコ入れの動きが加速するとの期待感より


【ブラジル】ボベスパ指数 43956.63 -1.95%
28日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比874.83ポイント安(-1.95%)の43956.63で取引を終えた。44831.63から43766.61まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは12、値下がりは52、変わらず0であった。

28日発表の中国の8月工業利益が最大の落ち込みとなったとされ、景気減速懸念がブラジル株への強い売り圧力になった。また、この日、ブラジル中銀が発表した週次エコノミスト調査で、2015年の経済成長率見通しが-2.80%まで落ち込み(前回-2.70%)、インフレ見通しも9.46%に上昇したことも(前回9.28%)、売り材料になった。

【ロシア】MICEX指数 1616.36 -1.42%
28日のロシア株式市場は反落。主要指標のMICEX指数は、前日比23.28ポイント安(-1.42%)の1616.36で取引を終了した。1643.93から1614.38まで下落した。

28日発表の中国の8月工業利益が最大の落ち込みとなったとされ、景気減速懸念から欧米株安、原油安となったことで、ロシア株も売りが優勢になったとみられる。なお、この日、首相スポークスマンは、「ロシア政府は、石油に対する資源採取税の引き上げを考えていない」、と述べたようだが、強い買い材料にはならなかったもよう。

【インド】SENSEX指数 25616.84 -0.95%

28日のインドSENSEX指数は小反落。前日比246.66ポイント安(-0.95%)の25616.84、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同72.80ポイント安(-0.93%)の7795.70で取引を終えた。

朝方はプラス圏を回復する場面もあったが、その後は弱含みの展開となった。外国人投資家(FII)の売り継続が圧迫材料。また、年内の米利上げ観測もインドからの外資流出懸念を強めた。米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は、米経済が力強い状態であれば年内利上げするとの見方を示した。ほかに、弱い中国の経済指標が輸出の一段鈍化懸念を強めた。

【中国本土】上海総合指数 3100.76 +0.27%
28日の上海総合指数は反発。中国の政策期待が根強いなか、小高く推移し、主要指標の上海総合指数は、前営業日比8.41ポイント高(+0.27%)の3100.76ポイントに値上がりした。

直近で公表された中国経済指標が総じて弱い結果となるなか、景気テコ入れの動きが加速すると市場では期待された。一時は上海総合指数が1%あまり下げる局面も見られたものの、中盤以降は盛り返している。

《NH》

 提供:フィスコ

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