市場ニュース

戻る
 

【特集】北恵 Research Memo(6):今期業績は厳しく予想しているが住宅着工に回復感も


■決算動向

(2) 2015年11月通期の業績見通し

北恵<9872>の2015年11月通期の業績は、売上高が前期比4.0%減の47,000百万円、営業利益が10.4%減の800百万円、経常利益が12.8%減の860百万円、当期純利益が7.6%減の520百万円が予想されている。住宅着工件数は回復傾向にあるものの、上期のマイナスを取り戻すまでにいかず通期でも減収・減益は避けられないとみている。

商品別売上高は、木質建材4,900百万円(前期比20.0%減)、非木質建材3,100百万円(同12.9%減)、合板2,000百万円(同7.9%減)、木材製品1,800百万円(同5.7%減)、住宅設備機器13,000百万円(同7.5%減)、施工付販売18,700百万円(同5.9%増)、その他3,500百万円(同0.6%増)と予想されている。大部分の商品が前期で減収は避けられない見込みだが、注力商品である施工付販売は増加を予想している。

また地域別売上高は、近畿16,000百万円(同5.4%減)、九州・中四国7,500百万円(同1.6%増)、中部4,500百万円(同7.5%減)、東日本19,000百万円(同4.0%減)、その中で首都圏17,500百万円(同2.1%減)を予想している。九州・中四国以外は各地域とも減収は避けられないとの予想だが、首都圏については可能な限り減収幅を抑える計画だ。

会社は今期の業績については上記のように厳しく予想しているが、住宅着工に回復感がみられることから、今後の動向は注視する必要がありそうだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《SF》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均