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【特集】北恵 Research Memo(1):業界トップクラスの独立系住宅建材商社、施工付販売などが重点商品


北恵<9872>は住宅用の各種建材・住設機器の独立系専門商社である。仕入先は国内外の主要大手メーカーを含めて約2,000社に上る。一方で、販売先は国内の住宅メーカーや工務店などで、取引口座数は2,600社になり回収等のリスクは分散されている。施工付販売や自社開発のオリジナル商品などで差別化を図っている。

2015年11月期第2四半期累計(2014年12月-2015年5月)の業績は、売上高が前年同期比8.1%減の23,136百万円、営業利益が同42.4%減の316百万円、経常利益が同36.4%減の378百万円、四半期純利益が同21.2%減の291百万円となった。前年同期に消費増税前の駆け込み需要があったことから、前年同期比では減収・減益となった。

2015年11月期の通期の連結業績は、売上高が前年同期比4.0%減の47,000百万円、営業利益が10.4%減の800百万円、経常利益が同12.8%減の860百万円、当期純利益が同7.6%減の520百万円が予想されている。前期が消費増税の影響があったことから、通期でも減収・減益と予想されているが、上期に比べて下期は回復が見込まれている。

国内の住宅市場は、中期的には2017年に予定されている消費税の10%への増税などから不透明感が強いが、減税など多くの政策が打ち出されており、大きな落ち込みにはならない可能性もある。このような環境下で、同社では住設機器、施工付販売、さらに付加価値の高いオリジナル商品を戦略的重点商品と位置付け、これらの商品の売上高を伸ばすことで業績の更なる拡大を目指している。

■Check Point
・住宅設備機器と施工付販売が売上高の67%を占める
・商社ながら付加価値の高い施工付販売に取り組む
・今期は14円配当を予想、今後の利益水準により増配の可能性も

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《SF》

 提供:フィスコ

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