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【市況】東京株式(大引け)=235円安、配当権利落ちが重荷に

 28日の東京株式市場は手掛かり材料に乏しく、前週末の反動もあって売り優勢に終始した。
 大引けの日経平均株価は前週末比235円40銭安の1万7645円11銭と反落。東証1部の売買高概算は19億3139万株、売買代金概算は2兆1870億4000万円。値上がり銘柄数は843、対して値下がり銘柄数は937、変わらずは82銘柄だった。商いに盛り上がりを欠くなか、全般終始売りに押される展開だったが、日経平均の配当権利落ち分は110円程度と試算され、実質的には130円弱の下げ幅となる。
 きょうの東京市場は、日経平均が一時300円超の下げをみせ1万7600円を割り込む場面があった。前週末の米国株市場では4~6月期のGDP上方修正を足場にNYダウが高く引けたものの、それを除けば手掛かり材料を欠いた。今週予定される日銀短観や米雇用統計の結果を見極めたいとの思惑が強まり、配当権利落ちの影響で利回りの高い銘柄を中心とした売り圧力をこなせなかった。ただ、安値圏では値ごろ感からの押し目買いが入り大引けは下げ渋る展開となった。 
 個別では、トヨタ<7203>が軟調、ファナック<6954>も売られた。東洋鋼鈑<5453>が急落、クレハ<4023>も大きく値を下げた。日野自<7205>が下落、三菱商事<8058>、三井物産<8031>など総合商社も安い。半面、ファーストリテ<9983>が買われ、OLC<4661>も上昇した。三晃金1972.T>が急伸、クミアイ化<4996>も値を飛ばした。ピジョン<7956>が物色人気となったほか、オリコ<8585>、アコム<8572>なども商いを伴い高い。




出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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