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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):クミアイ化、あさひ、銭高組、HIS

■クミアイ化学工業 <4996>  853円  +63 円 (+8.0%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 クミアイ化学工業<4996>が大幅続伸。今週9月30日~10月1日に米アトランタで開催されるTPP閣僚会合に注目が集まるなか、農薬関連としての競争力に期待が高まっている。そうした折、同社は前週24日にイハラケミカル工業<4989>の株式500万株(議決権総数の10.87%)を同日付で買い付けたことを発表しており、イハラケミカルを持ち分法適用会社に加えたことによる業容拡大効果がポジティブな思惑をもたらせている。なお、イハラケミカルも買いが先行している。

■あさひ <3333>  1,344円  +89 円 (+7.1%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 あさひ<3333>が4日続伸。同社は25日の取引終了後、16年2月期第2四半期累計(2月21日~8月20日)の単体決算を発表。売上高は281億1300万円(前年同期比7.1%増)、営業利益は33億1300万円(同17.5%増)、純利益は21億5000万円(同22.1%増)と大幅な増益となり、これを好感する動き。スポーツ用自転車や関連商品を充実させた「スポーツフラッグシップストア」や、それに準ずる「スポーツサイクル強化店」の展開を開始。それに加えて、PB商品で初めての女性向けクロスバイク「プレシジョンディエナ」を導入し、商品面での充実にも取り組んでいる。通期業績は売上高488億2000万円(前期比9.6%増)、営業利益29億3700万円(同21.2%増)、純利益17億8200万円(同30.1%増)と従来見通しを据え置いた。

■大氣社 <1979>  2,720円  +131 円 (+5.1%)  本日終値
 大気社<1979>が大幅続伸。大和証券は25日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き上げた。目標株価は2900円で据え置いている。同社の4~6月期の連結営業利益は15億6300万円(前年同期比2.0倍)と好調。受注面でも前年同期比47%増と伸びている。国内製造業の設備投資回復を取り込み、産業空調(主に工場の空調設備工事)が業績を牽引していることを評価している。中国で100億円近い大型案件を受注したほか、下期は米国で大型案件獲得を目指している。16年3月期の連結営業利益は前期比27%増の110億円(会社予想97億円)、17年3月期は同120億円と連続最高益を予想している。

■大垣共立銀行 <8361>  462円  +22 円 (+5.0%)  本日終値
 25日、大垣共立 <8361> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の165億円→226億円に37.0%上方修正。増益率が0.3%増→37.4%増に拡大し、12期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。有価証券関係収益が想定を上回ることが利益を押し上げる。

■錢高組 <1811>  620円  +26 円 (+4.4%)  本日終値
 銭高組<1811>が急反発。材料株特有のボラティリティの高さが目立つが、特に日経平均株価と全く連動しない値動きが特徴。リニア中央新幹線では最難関工事とされる南アルプストンネルの新設工事で、大手ゼネコンと肩を並べジョイントベンチャー(JV)で受注確保、シールド工法で高実績を持つ同社の実力をいかんなく発揮した。しかし、株価の値運びは既に需給相場入りの様相を示している。日証金では同社株を24日約定分から制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う貸借取引の申し込み停止措置をとっているが、売買自由度の低下も、足もと投機資金の攻勢に陰りはみられない。東証信用残は直近9月18日申し込み現在で売り残、買い残ともに一段と厚みを増すなか、信用倍率が0.7倍とさらに品薄感が増しており、日証金では逆日歩状態が継続している。

■エイチ・アイ・エス <9603>  3,850円  +135 円 (+3.6%)  本日終値
 エイチ・アイ・エス<9603>やオリエンタルランド<4661>、日本空港ビルデング<9706>などインバウンド(訪日外国人)関連株が高い。市場には、「中国ショックによる世界的な株価下落のなか、インバウンド関連株は8月以降、大きく値を下げているだけにリターン・リバーサル狙いの買いも入っているようだ」(アナリスト)という。HISの場合、株価は8月高値から2割強下落した水準にあり、値ごろ感からの買いも流入している様子だ。特に、中国は10月1日から7日にかけ国慶節による大型連休に入ることから、市場には再度、中国人観光客による「爆買い」期待も膨らんでいるようだ。

■あい ホールディングス <3076>  2,897円  +90 円 (+3.2%)  本日終値
 防犯カメラシステムで有名な企業、あいホールディングス<3076>が強い上昇トレンドを描いている。株価は上場来高値圏でなおかつ、信用売り残を抱え踏み上げ状態。9月25日に提出された5%ルール大量保有報告書によると、資産運用会社の大手フィデリティ投信があいホールディングス株式を大量取得していることが判明。株数にして295万7400株、発行済み株数の5.23%を取得している。

■ゲンキー <2772>  5,840円  +180 円 (+3.2%)  本日終値
 ゲンキー<2772>が続伸。同社はきょう午前9時に、9月度の月次売上高(8月21日~9月20日)速報値)が前年同月比13.6%増になったと発表。5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されているようだ。気温の低下に伴いかぜ薬やマスク、入浴剤、衣料品などが伸びたほか、コーヒーやスープ類、カップ麺、菓子なども好調だった。

■日本ゼオン <4205>  961円  +21 円 (+2.2%)  本日終値
 日本ゼオン<4205>が大幅続伸。同社はきょう、インドに新会社「ゼオンインディア」を設立し、10月1日から営業を開始すると発表した。新会社設立は、拡大を続けるインド市場でのさらなる事業展開の推進が目的。まず自動車用途向けをターゲットにゴム事業からはじめ、その後は化成品・高機能樹脂事業などその他の製品群に事業対象を広げる。

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