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【材料】レカム---特別利益、特別損失の発生、通期業績予想を修正


レカム<3323>は25日、特別利益及び特別損失の発生と、2015年9月通期の連結業績予想の修正を発表。

今回の業績予想では、売上高は37.20億円と前回予想どおり増収の見込み。一方、利益面では、営業損失0.28億円(前回予想は0.30億円の利益)、経常損失0.33億円(前回予想は0.30億円の利益)だが、当期純利益は前回予想どおり0.30億円を確保する見込みと予想している。情報通信機器事業において売上高は計画比で0.84億円上回る見込みながら、粗利率の高いビジネスホンの売上が計画を下回ったことやメーカーからのリベートが想定を下回ったことなどが影響し、営業利益が計画比で0.54億円下回る見込み。BPO事業においても、見込んでいた一部の大型案件の失注などから、売上高が計画を下回り、営業損失となる見通しとなった。

特別利益については、100%子会社である大連レカム通信設備有限公司の出資持分の一部を同社グループの役員や従業員へ譲渡することにより0.54億円発生するとともに、同社事業の一部(広島支店の顧客及び営業権)を資本業務提携先であるエフティグループ<2763>の子会社へ譲渡することにより0.20億円発生。大連レカム社については、2018年以降に中国新興市場での株式上場を目指す。

また、同社が販売したIP電話機への不正アクセスによる被害の収束に向けて、他の電話機器の無償貸与などの措置を講ずるため、第3四半期までに対応済みで計上した分を含め、特別損失0.25億円を計上する。なお、同社は業績予想の修正発表に併せて、IP電話機への不正アクセスによる被害への対応などに関して経営責任を明確にするためとして役員報酬の減額措置を行うとしている。

《SF》

 提供:フィスコ

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