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【材料】すかいらーく---8四半期連続で前年同期を上回る既存店売上高を達成


すかいらーく<3197>は「ガスト」「ジョナサン」「バーミヤン」などのファミリーレストランを多数運営。従来は郊外の幹線道路沿いを重点地域として展開してきたが、最近では駅前への出店を加速。多様なジャンルの10を超えるブランドを有し、業界No.1の約3,000店舗を展開、国内で年間約4億人が利用している。国内10箇所に自社セントラルキッチンを持ち、食材の一次加工や配送を行っている。

2015年12月期は売上高で前期比2.8%増の3,495億円、営業利益で同22.9%増の266億円が見込まれている。年間約300店舗のリモデル、年間約100店舗のブランド転換が計画されているとともに、駅前とショッピングセンターを中心とした出店を年50店舗程度で実施する予定。第2四半期累計の決算は、売上高で前年同期比4.2%増の1,726.92億円、営業利益で同8.1%増の121.87億円。8四半期連続で前年同期を上回る既存店売上高を達成し、7月、8月の既存店売上高はそれぞれ前年同月比3.0%、1.0%増と結果を出している。商品の販売が引き続き好調だったこと、サイドメニュー、デザート、ドリンクバー、アルコール類の利用増加が既存店売上の成長に貢献している。

同社の成長には全国約3,000店舗の既存店の売上向上が基盤となっており、その一つとしてリモデルなどの戦略を進めている。また、適切な業態・立地を厳選しながら、年間45~70店舗ペースで出店も行っていく方針である。都市部への人口集中がますます進んでいくと考えられる中、従来ロードサイドを中心に出店を行ってきた同社にとっては、都市部における出店余地が特に大きいと考えられる。さらに2014年から2016年の3年間で100億円のコスト改善なども目標に掲げている。

株主還元については調整後当期純利益ベースで40%の連結配当性向を目標として、中間配当と期末配当の年2回の剰余金の配当を行うことを基本方針としている。また、株主優待としては、毎年12月末(期末)の権利確定日に株主名簿に記載されている100株以上保有の株主を対象として、2,000円分の優待食事券が贈呈される。

《SF》

 提供:フィスコ

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