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【市況】ユーロ週間見通し:もみあいか、日本銀行の追加緩和観測が意識される可能性


■弱含み、ユーロ圏追加緩和の思惑広がる

先週のユーロ・ドルは弱含み。欧州中央銀行(ECB)による追加緩和の思惑が広がっていることや米年内利上げ観測が再浮上したことが要因。独フォルクス・ワーゲン社が排ガス規制を不正に逃れていた一件で、ドイツ車の輸出減少が懸念されたこともユーロの上値を抑える一因となったようだ。取引レンジは1.1105ドル-1.1330ドル。

■弱含みか、米利上げ期待で売り優勢の展開

今週のユーロ・ドルは弱含みか。米9月利上げは先送りとなったが、10月以降の利上げ実施に期待感が高まりつつあり、ユーロ売り・ドル買いに振れやすい展開となりそうだ。今週発表される米製造業や雇用関連の経済指標が予想を上回った場合、ユーロ売り・米ドル買いがやや強まる見込み。

・予想レンジ:1.1000ドル-1.1350ドル

■弱含み、ユーロ圏の金利先安観が広がる

先週のユーロは対円で弱含みとなった。ユーロ圏の金利先安観が広がっていることや独フォルクス・ワーゲン社の排ガス不正操作でドイツ車の輸出減少が懸念されたことが要因。米ドル・円は一時円安方向に振れたが、週末前に円安が一服したことも影響したようだ。短期筋などのユーロ売り・米ドル買いが活発になったことでユーロは対円で一時133円台前半まで下落した。取引レンジは133円16銭-136円14銭。

■もみあいか、日本銀行の追加緩和観測が意識される可能性

今週のユーロ・円はもみあいか。欧州中央銀行(ECB)の量的緩和の継続方針を受けユーロは売られやすいとみられる。一方で、日銀の追加緩和が10月にも実施されるとの見方が広がりつつあり、円売りに振れやすいことから、もみあう展開が予想される。日本の鉱工業生産(30日)や失業率・有効求人倍率(10月2日)も手掛かりとなりそうだ。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・9月29日:9月業況判断指数(予想:+0.21、8月:0.21)
・9月30日:8月失業率(予想:10.9%、7月:10.9%)
・9月30日:9月消費者物価コア指数(前年比予想:+0.9%、8月:+0.9%)
・10月2日:8月生産者物価指数(前年比予想:-2.4%、7月:-2.1%)

・予想レンジ:133円50銭-136円50銭

《FA》

 提供:フィスコ

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