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2015年09月26日14時53分

【市況】新興市場見通し:株価の反発には売買代金の回復などが必要に


シルバーウイークを挟んでの2週間の新興市場は、世界的な景気減速懸念の強まりを背景に個人投資家のリスク許容度が低下、買い手控えムードの強まる展開になった。ジャスダック市場、マザーズ市場ともに売買代金が連日で500億円を割り込む状況となり、ジャスダック(9月24日)は2014年の4月28日以来、マザーズ(9月25日)は2013年の4月12日以来の低水準となっている。結局、連休を挟んだ2週間の騰落率は、日経平均が-2.1%であったのに対して、マザーズ指数は-2.6%、日経ジャスダック平均は-0.2%だった。

個別では、ミクシィ<2121>が2週間で2.6%安と軟調だったほか、ペプチドリーム<4587>が1.9%安、タカラバイオ<4974>が4.4%安などバイオ株の一角もさえない。FFRI<3692>も5.8%安と売り優勢のほか、機械株安の流れを受けてハーモニック<6324>は13.1%安と急落。一方、時価総額上位では、セリア<2782>やサイバーダイン<7779>など内需株の一角が堅調であった。ちなみに、ガンホー<3765>は16日付で東証1部に市場変更となっている。その他では、立会外分売中止をきっかけにショーエイコーポ<9385>が急伸、「介護離職ゼロ」目標を受けてシダー<2435>など介護関連の一角も賑わう。DIT<3916>はサイバーセキュリティー関連の一角として関心を集め、東京鋼鐵<5448>はTOB価格にさや寄せする動きとなった。エムケイシステ<3910>は上方修正と増配が好感され、トランスG<2342>は日本や米国での特許成立が材料視された。半面、先々週に上昇率トップであったベステラ<1433>は過熱警戒感の高まりから急落。田中化研<4080>、ソフトフロント<2321>なども手仕舞い売りが優勢となっている。IPOでは、14日にピクスタ<3416>、15日にアイビーシー<3920>、17日にブランジスタ<6176>がマザーズ市場に新規上場。それぞれ順調な初値を示現したが、その後は売り優勢の展開に。

今週の新興市場は、戻りの鈍い展開が継続しそうだ。連休明け後も一段と売買ボリュームが縮小しているなど、個人の投資マインド悪化の影響が警戒されるところ。売買代金の回復がなければ、見切り売り圧力などを吸収する状況にはなりにくいだろう。世界的な景気減速懸念の強まりが、マインド低下の主因とみられるが、今週予定されている米国のISM製造業景気指数、中国のPMIなどは、こうした警戒感を後退させるものにはなりにくいとみられる。

今週は、30日に決算発表が予定されているトライステージ<2178>、スターマイカ<3230>、Gunosy<6047>などに好決算期待が高まるか注目。引き続き、子育て支援や介護などの政策期待銘柄への感心も続く公算。全般的に内需株優位の展開が想定されるが、日銀短観で内需の想定以上の弱さが意識される可能性はリスク要因。なお、その際には補正予算などへの期待感につながる公算もあろう。

先々週から先週にかけては、グリーンペプタイド<4594>、GMOメディア<6180>、パートナーエージェント<6181>、バルニバービ<3418>など4社の上場承認が発表されている。また、今週はAppBank<6177>のブックビルディング期間となる。一方、今・来週はIPOの予定がなく、需給的には直近IPO銘柄などに関心が向かいやすいタイミングとは言える。

《FA》

 提供:フィスコ

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