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2015年09月26日09時15分

【特集】反転上昇相場のリード役を探る! 【株経トップ特集】


―「好取組・好業績銘柄」に照準―

●通期2ケタ増益、信用倍率1.0倍以下

 10月以降年末に向けての反転上昇相場が実現した場合、銘柄選別の第一条件となるのは、やはり下期以降の業績動向だ。したがって、通期の経常増益率予想で2ケタ以上が望ましい。もうひとつ、全体相場の大幅反落に伴って個別銘柄の株価も急落を強いられたケースでは、信用倍率が1.0倍以下の売り長となるなど、売り圧迫要因が限定されていることも株価上昇の有力な支援材料となりそうだ。

●センコーは連続最高益更新予想

 センコー <9069> は、冷凍物流大手のランテックの子会社化などにより、企業の物流を一括で請け負う3PL(サードパーティー・ロジスティクス)受託事業を拡大することなどから、今期も連続して過去最高益更新が予想される。16年3月期の連結業績は、売上高4400億円(前期比10.4%増)、経常利益160億円(同20.9%増)を予想している。新規受託や料金改定、M&A効果の寄与が見込まれる。物流センター拡大や自社車両増強などの積極投資で事業拡大を推進しており、中期的な成長性も望める。PERは12倍台と依然として割安水準にある。チャート面では三角保ち合いの上放れの可能性も。

●パナホームは多層階住宅に注力

 パナホーム <1924> は、16年3月期の連結業績予想で売上高3450億円(前期比6.0%増)、経常利益172億円(同32.3%増)と大幅増益を見込んでいる。戸建住宅では、一次エネルギー収支でゼロを超えるエコ性能を持つ「ゼロエコ」住宅を推進している。戸建てでは3階建てを軸に多層階住宅が牽引する見通し。また、パナソニックグループの先進技術を生かして同社が独自に提案する「太陽光+蓄電システム」などを搭載した「ゼロエコ」仕様を標準採用するのに加え、主要部材を大型化して現場施工の省力化を実現している。また、日本初の6階建てモデルハウス開設や、多層階事業本部の設置など、高付加価値住宅の拡販に本腰を入れていくことも注目。

●エア・ウォーター 農業・食品柱に

 エアウォータ <4088> は、16年3月期の連結業績を売上高7000億円(前期比6.0%増)、経常利益420億円(同10.1%増)と2ケタ増益を見込む。同社は、今年6月に、樹脂・農薬原料を生産する化学会社の川崎化 <4117> [東証2]を傘下に収めたのに続き、9月30日付で九州屋(東京都八王子市)株式の55%を取得することを発表。九州屋は全国に90店舗を展開する青果専門店で、業界トップを占めている。エア・ウォーターは09年に、農業生産法人エア・ウォーター農園を設立以来、農業・食品事業を新たな成長の柱と位置付けており、今回の九州屋の子会社化により、一段の事業拡大を図っていく方針。1700円割れの時価水準は仕込み好機となりそうだ。

●日立キャピ、ベトナムでコメ生産

 日立キャピ <8586> の16年3月期の連結業績は、売上高3700億円(前期比3.8%増)、経常利益428億円(同20.2%増)を見込んでいる。国内の大手農業生産法人の西部開発農産(岩手県北上市)と提携し、西部開発農産のベトナムでの大規模コメ生産事業に参画する。また、大ガス <9532> の子会社と共同での固定価格買い取り型小水力発電を滋賀県長浜市で7月からスタートさせている。

2015年9月24日 記

情報提供:日刊株式経済新聞

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