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【市況】今週の【早わかり株式市況】 日経平均が再び1万8000円割れ、VW不正と中国の景況感悪化が響く


 シルバーウィーク連休明けの今週の株式市場は、米国の株安や中国の景況感悪化といった連休中の悪材料を織り込む形で、大幅に続落して5営業日ぶりに1万8000円を割り込んでスタート。
 独フォルクスワーゲン(VW)によるディーゼル車の排気ガス試験を巡る不正問題を受けてNYダウが連休中に累計で394ドル下げたほか、23日に発表された中国の9月のPMI(製造業購買担当者景気指数)が6年半ぶりの低水準だったことで中国の景況感が悪化したことが背景。
 翌日の週末は前日に欧米株式市場が下落したにもかかわらず、買いが先行。一時前日比マイナスになる場面もあったが、買い戻しや9月末の権利取りの買いが継続的に入り、3営業日ぶりに大幅に反発し、高値引けとなった。

 日経平均は、前週比189円(1.05%)安の1万7880円と2週続落し、週間ベースでは3週ぶりに1万8000円台を割り込んで取引を終えた。週間の振れ幅は396円と前週の543円から縮小した。


 来週は米国に端を発したVWの不正問題は欧州にも広がっており、引き続き注視したい。国内は相場の底値を探る展開が想定される。なお、中国は10月1日からの国慶節(7日まで)で連休入りとなる。

◆マーケット・トレンド(9月24日~9月25日)

【-】 9月21日(月)―― 休場(敬老の日)

【-】 9月22日(火)―― 休場(国民の休日)

【-】 9月23日(水)―― 休場(秋分の日)

【↓】 9月24日(木)―― 大幅続落し1万8000円割れ、米株安・中国の景況感悪化を嫌気
 日経平均 17571.83( -498.38)  売買高23億7190万株 売買代金 2兆7465億円

【↑】 9月25日(金)―― 3日ぶりに大幅反発、権利取りと政策期待で高値引け
 日経平均 17880.51( +308.68)  売買高26億4224万株 売買代金 2兆8054億円

◆セクター・トレンド(9月24日~9月25日)

(1)コマツ <6301> など機械、ファナック <6954> など電機といった輸出株が売られた
(2)VWショックでホンダ <7267> 、デンソー <6902> など自動車関連株も反落
(3)住友電 <5802> など非鉄、新日鉄住金 <5401> など鉄鋼といった素材株もさえない
(4)金融株は大和 <8601> など証券株が売られるも
  東京海上 <8766> など保険、三菱UFJ <8306> など銀行、オリコ <8585> など他金融株は堅調
(5)三井不 <8801> など不動産、積水ハウス <1928> など建設株は反発
(6)JT <2914> など食品、セブン&アイ <3382> など小売りといった消費関連株に買い戻し

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