市場ニュース

戻る
 

【市況】FRB議長の発言でアク抜けか、自律反発に期待


『米株式市場』

 24日のNY市場は下落。独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス規制不正問題の波及が懸念されているほか、米キャタピラーが大規模な人員削減の発表したことで、中国経済の減速による影響なども警戒されている。ダウ平均は78.57ドル安の16201.32、ナスダックは18.27ポイント安の4734.48。

 注目されていたイエレンFRB議長は24日、「年内にフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を引き上げ、その後も、雇用市場がさらに改善しインフレ率が目標の2%へと上昇する中で、緩やかなペースで引き続き短期金利を押し上げることが適切になる公算が大きいだろう」と述べた。これまでFRBの利上げをめぐる不透明感が強いあまり、金融市場は不安定な動きが続いていたこともあり、これがアク抜け的な流れに向かわせている。グローベックスの米株先物はNYダウで200ドル超の上昇で推移している。欧州市場も軒並み大きく上昇しており、この流れを受けて25日線に上値を抑えられて推移しているNYダウは、この上値抵抗線の突破が見込まれよう。また、独フォルクスワーゲンの不正問題による世界経済への影響が根強いだろうが、足元の急落による需給整理もあり、いったんは自律反発の流れに向かわせる展開も意識されそうだ。
《TY》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均