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【市況】プログラム的な売買が中心、明確なボトム形成等を見極める【クロージング】


25日の日経平均は大幅に反発。308.68円高の17880.51円(出来高概算26億4000万株)で取引を終えた。アベノミクス第2ステージへの期待と日銀の追加緩和期待のほか、権利落ち分の再投資に伴う需給要因が日経平均を押し上げる格好となった。昨日の日経平均は安値引けだったが、本日は高値引けに。

イエレンFRB議長講演では、年内の利上げが適切との考えを改めて示したことで、不透明感が和らいだ。また、安倍首相は「新しい三本の矢を放つ」とし、強い経済、子育て支援、社会保障改革を軸に経済再生を実現する考えを強調。アベノミクス第2ステージへの期待も高まった。さらに、権利落ち分の再投資といった需給面などへの期待もあり、寄り付き直後には17800円を回復。その後は上海が下落して始まると、日経平均も下げに転じており、前引け間際には17500円を割り込むなど荒い値動きに。

しかし、お昼休みに「黒田日銀総裁、首相官邸入り」との報道が伝わると、追加の緩和期待などが高まる格好。再びプラス圏を回復した日経平均は、その後も権利落ち分の再投資といった需給要因も加わり、上げ幅は300円を超えている。

権利落ち分の再投資といったプログラム的な売買が中心であり、週明け以降は明確なボトム形成等を見極める必要があるだろう。独フォルクスワーゲンなど欧州自動車メーカーの世界経済に与える影響や中国の景気減速懸念を見極める必要があるため、しばらくはリバランスと見られる商いが中心。追加緩和期待が高まりやすい中では、銀行、不動産など内需系を中心としたセクターや銘柄に向かいやすいだろう。

《AK》

 提供:フィスコ

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