【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):広島銀、Jフロント、ジェイテクト、JAL
■広島銀行 <8379> 676円 +35 円 (+5.5%) 本日終値
24日、広島銀 <8379> が16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の185億円→273億円に47.6%上方修正。従来の4.6%減益予想から一転して40.8%増益を見込み、一気に8期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。有価証券売却益などの市場関連収益が想定を上回るほか、与信関係費用が改善することが利益を押し上げる。
■ヤクルト本社 <2267> 6,080円 +250 円 (+4.3%) 本日終値
ヤクルト本社<2267>が反発、。同社は24日、炎症性腸疾患などに関与する免疫細胞の誘導メカニズムを解明したことを発表した。これは同社の梅﨑良則特別研究員と慶應義塾大学医学部の本田賢也教授らを中心とする共同研究グループが感染症への抵抗性、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)や、自己免疫疾患の病態形成に密接に関わっている免疫細胞であるTh17細胞が腸内細菌によって誘導されるメカニズムを世界に先駈けて解明したもの。今回の成果は、炎症性腸疾患の予見やプロバイオティクス開発への応用が期待される。
■Jフロント <3086> 1,901円 +74 円 (+4.1%) 本日終値
J.フロント リテイリング<3086>が大幅続伸。中国の景気減速懸念が世界株市場に影を落とすなか、東京市場でもインバウンド関連株に逆風が強まったが、実際は中国人を中心とした訪日客の消費需要に衰えはみられない。8月の訪日外客数は前年同月比で63.8%増となる181万7000人と、8月として過去最高だった昨年の111万人を70万人強上回る怒涛の勢い。中国人の訪日客数に絞っても6、7、8月と過去ピークを3カ月連続で更新している状況で、「6月以降の上海株急落とは全くリンクしていないことが確認されている」(市場関係者)状況だ。そのなか、百貨店各社は高額消費の恩恵を享受しており、免税品の売り上げが急拡大している同社は、訪日客に強い大丸心斎橋店の本館を改装し19年再開業を計画するなど中期的な需要囲い込みにも積極姿勢をみせる。株式需給面では、野村証券などが9月24日付の大量保有報告で同社の6%超の大株主に浮上している。
■中京銀行 <8530> 250円 +8 円 (+3.3%) 本日終値
中京銀行<8530>が高い。地銀業界に再編思惑が募るなか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>の持ち分法適用会社である同社株に市場関係者の視線が向いている。同じく三菱UFJ系では大阪を地盤とする大正銀行と香川県本拠のトモニホールディングス<8600>が、前週15日に来年4月の経営統合で最終合意したことを発表、「これが中京銀の物色人気につながっている」(市場関係者)という。中京銀は名古屋市に本社を構え愛知・三重を地盤としており、来年5月の伊勢志摩サミットはもちろん、中長期的には2027年に品川と名古屋を結ぶリニア中央新幹線の開業を控え、地方創生の要ともいえる“地の利”も意識されている。また、時価はPBR0.5倍を割り込み解散価値の半値以下に放置されていることで、再編思惑がイレギュラーポジションにある株価の水準訂正を促すポジティブ材料として働きやすい強みを持つ。「信用取組は買い残が枯れ切っており、信用倍率0.1倍で株式需給面でも上値が軽い」(同)と指摘されている。
■ジェイテクト <6473> 1,701円 +54 円 (+3.3%) 本日終値
ジェイテクト<6473>が小幅反発。クレディ・スイス証券では、10月30日発表予定の16年3月期第2四半期決算発表と同時に通期業績予想の上方修正が期待でき、増配も期待可能と指摘。懸念されるフォルクスワーゲン向け売上高に関しても、連結売上高の0.6%(80億円)に過ぎないとみて、自動車消耗品関連サブセクター内でのトップピックを継続。「押し目買いの好機」と位置づけ、レーティング「アウトパフォーム」と目標株価2500円を継続している。
■日本航空 <9201> 4,405円 +140 円 (+3.3%) 本日終値
東海東京調査センターのインバウンド関連のリポートでは、中国株下落をきっかけに先行きの不透明感があるものの、足元の中国からの訪日外国客数は依然として高成長が続いていると指摘。10月の国慶節に伴う大型連休を控えていることも、インバウンド関連株には追い風と見る中、日本人の場合は年間出国者数が平成バブル崩壊後の減少局面でも前年比3%減にとどまったことから、「アジア諸国の人々の海外旅行に対する潜在需要は高いのではないか?」と解説。注目銘柄として、原油価格低下メリットとインバウンド需要拡大で業績好調が予想される日本航空<9201>を紹介している。
■八十二銀行 <8359> 859円 +27 円 (+3.3%) 本日終値
八十二銀行<8359>が続伸。大和証券が新規にレーティング「3(中立)」を付与し、目標株価を880円に設定したことが確認されている。同証券は、「同行は、貸出金利息の反転増加には時間を要するとみられ、課題となろう」と指摘しているものの、「新長期経営計画で3年後に目指す経営指標として、株主還元率40%を掲げたことは評価できよう」としている。
■マツダ <7261> 1,895.5円 +59.5 円 (+3.2%) 本日終値
マツダ<7261>が反発。前日は売り込まれて134円安で引けており、きょうは自律反発狙いの買いや、値ごろ感からの買いも入っているようだ。三菱UFJモルガン・スタンレー証券はマツダについて、為替前提の変更や品質関連費用の計上に伴い、同証券による業績予想を下方修正し、目標株価は3470円から3100円へ引き下げた。ただ、豪ドル等に対する円高進行等により株価は既に下落していると指摘したうえで、カバレッジセクター内での同社の今後の株価パフォーマンスが相対的に上位になるとの見解から、レーティングは「オーバーウエイト」を継続している。
■LIXILグループ <5938> 2,529円 +79 円 (+3.2%) 本日終値
LIXILグループ<5938>が3日ぶり反発。クレディ・スイス証券では、業績は回復局面にあるものの、セクター内の相対的株価バリュエーションの観点で、割安感はないと判断。短期的に業績は伸び悩む可能性も勘案する必要があるとみる中、今後3カ年のどこかで国内事業再編に伴う費用計上がなされるリスクを株価は織り込みに行くと想定。レーティング「アンダーパフォーム」を継続。目標株価を2200円から2300円に引き上げている。
株探ニュース
24日、広島銀 <8379> が16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の185億円→273億円に47.6%上方修正。従来の4.6%減益予想から一転して40.8%増益を見込み、一気に8期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。有価証券売却益などの市場関連収益が想定を上回るほか、与信関係費用が改善することが利益を押し上げる。
■ヤクルト本社 <2267> 6,080円 +250 円 (+4.3%) 本日終値
ヤクルト本社<2267>が反発、。同社は24日、炎症性腸疾患などに関与する免疫細胞の誘導メカニズムを解明したことを発表した。これは同社の梅﨑良則特別研究員と慶應義塾大学医学部の本田賢也教授らを中心とする共同研究グループが感染症への抵抗性、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)や、自己免疫疾患の病態形成に密接に関わっている免疫細胞であるTh17細胞が腸内細菌によって誘導されるメカニズムを世界に先駈けて解明したもの。今回の成果は、炎症性腸疾患の予見やプロバイオティクス開発への応用が期待される。
■Jフロント <3086> 1,901円 +74 円 (+4.1%) 本日終値
J.フロント リテイリング<3086>が大幅続伸。中国の景気減速懸念が世界株市場に影を落とすなか、東京市場でもインバウンド関連株に逆風が強まったが、実際は中国人を中心とした訪日客の消費需要に衰えはみられない。8月の訪日外客数は前年同月比で63.8%増となる181万7000人と、8月として過去最高だった昨年の111万人を70万人強上回る怒涛の勢い。中国人の訪日客数に絞っても6、7、8月と過去ピークを3カ月連続で更新している状況で、「6月以降の上海株急落とは全くリンクしていないことが確認されている」(市場関係者)状況だ。そのなか、百貨店各社は高額消費の恩恵を享受しており、免税品の売り上げが急拡大している同社は、訪日客に強い大丸心斎橋店の本館を改装し19年再開業を計画するなど中期的な需要囲い込みにも積極姿勢をみせる。株式需給面では、野村証券などが9月24日付の大量保有報告で同社の6%超の大株主に浮上している。
■中京銀行 <8530> 250円 +8 円 (+3.3%) 本日終値
中京銀行<8530>が高い。地銀業界に再編思惑が募るなか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>の持ち分法適用会社である同社株に市場関係者の視線が向いている。同じく三菱UFJ系では大阪を地盤とする大正銀行と香川県本拠のトモニホールディングス<8600>が、前週15日に来年4月の経営統合で最終合意したことを発表、「これが中京銀の物色人気につながっている」(市場関係者)という。中京銀は名古屋市に本社を構え愛知・三重を地盤としており、来年5月の伊勢志摩サミットはもちろん、中長期的には2027年に品川と名古屋を結ぶリニア中央新幹線の開業を控え、地方創生の要ともいえる“地の利”も意識されている。また、時価はPBR0.5倍を割り込み解散価値の半値以下に放置されていることで、再編思惑がイレギュラーポジションにある株価の水準訂正を促すポジティブ材料として働きやすい強みを持つ。「信用取組は買い残が枯れ切っており、信用倍率0.1倍で株式需給面でも上値が軽い」(同)と指摘されている。
■ジェイテクト <6473> 1,701円 +54 円 (+3.3%) 本日終値
ジェイテクト<6473>が小幅反発。クレディ・スイス証券では、10月30日発表予定の16年3月期第2四半期決算発表と同時に通期業績予想の上方修正が期待でき、増配も期待可能と指摘。懸念されるフォルクスワーゲン向け売上高に関しても、連結売上高の0.6%(80億円)に過ぎないとみて、自動車消耗品関連サブセクター内でのトップピックを継続。「押し目買いの好機」と位置づけ、レーティング「アウトパフォーム」と目標株価2500円を継続している。
■日本航空 <9201> 4,405円 +140 円 (+3.3%) 本日終値
東海東京調査センターのインバウンド関連のリポートでは、中国株下落をきっかけに先行きの不透明感があるものの、足元の中国からの訪日外国客数は依然として高成長が続いていると指摘。10月の国慶節に伴う大型連休を控えていることも、インバウンド関連株には追い風と見る中、日本人の場合は年間出国者数が平成バブル崩壊後の減少局面でも前年比3%減にとどまったことから、「アジア諸国の人々の海外旅行に対する潜在需要は高いのではないか?」と解説。注目銘柄として、原油価格低下メリットとインバウンド需要拡大で業績好調が予想される日本航空<9201>を紹介している。
■八十二銀行 <8359> 859円 +27 円 (+3.3%) 本日終値
八十二銀行<8359>が続伸。大和証券が新規にレーティング「3(中立)」を付与し、目標株価を880円に設定したことが確認されている。同証券は、「同行は、貸出金利息の反転増加には時間を要するとみられ、課題となろう」と指摘しているものの、「新長期経営計画で3年後に目指す経営指標として、株主還元率40%を掲げたことは評価できよう」としている。
■マツダ <7261> 1,895.5円 +59.5 円 (+3.2%) 本日終値
マツダ<7261>が反発。前日は売り込まれて134円安で引けており、きょうは自律反発狙いの買いや、値ごろ感からの買いも入っているようだ。三菱UFJモルガン・スタンレー証券はマツダについて、為替前提の変更や品質関連費用の計上に伴い、同証券による業績予想を下方修正し、目標株価は3470円から3100円へ引き下げた。ただ、豪ドル等に対する円高進行等により株価は既に下落していると指摘したうえで、カバレッジセクター内での同社の今後の株価パフォーマンスが相対的に上位になるとの見解から、レーティングは「オーバーウエイト」を継続している。
■LIXILグループ <5938> 2,529円 +79 円 (+3.2%) 本日終値
LIXILグループ<5938>が3日ぶり反発。クレディ・スイス証券では、業績は回復局面にあるものの、セクター内の相対的株価バリュエーションの観点で、割安感はないと判断。短期的に業績は伸び悩む可能性も勘案する必要があるとみる中、今後3カ年のどこかで国内事業再編に伴う費用計上がなされるリスクを株価は織り込みに行くと想定。レーティング「アンダーパフォーム」を継続。目標株価を2200円から2300円に引き上げている。
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