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【材料】Jフロントが大幅高、インバウンド関連見直しの流れに乗る

 J.フロント リテイリング<3086>が大きく買われ、一時5%高で9月1日以来の1900円台回復を果たした。中国の景気減速懸念が世界株市場に影を落とすなか、東京市場でもインバウンド関連株に逆風が強まったが、実際は中国人を中心とした訪日客の消費需要に衰えはみられない。8月の訪日外客数は前年同月比で63.8%増となる181万7000人と、8月として過去最高だった昨年の111万人を70万人強上回る怒涛の勢い。中国人の訪日客数に絞っても6、7、8月と過去ピークを3カ月連続で更新している状況で、「6月以降の上海株急落とは全くリンクしていないことが確認されている」(市場関係者)状況だ。そのなか、百貨店各社は高額消費の恩恵を享受しており、免税品の売り上げが急拡大している同社は、訪日客に強い大丸心斎橋店の本館を改装し19年再開業を計画するなど中期的な需要囲い込みにも積極姿勢をみせる。株式需給面では、野村証券などが9月24日付の大量保有報告で同社の6%超の大株主に浮上している。

Jフロントの株価は10時48分現在1884円(△57円)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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