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【市況】概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は続落、資源採取税引き上げに警戒感が浮上


【ブラジル】ボベスパ指数 45291.96 -0.11%
24日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比48.14ポイント安(-0.11%)の45291.96で取引を終えた。44182.73まで下落した後、いったん45571.86まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは30、値下がりは32、変わらず2であった。

独フォルクスワーゲンの排ガス不正問題が広がりをみせる状況に、欧米で大幅株安となったことで、ブラジル株も売りが先行した。その後、ブラジル中銀がレアル相場を支えるための為替介入プログラムを強化する姿勢を示したこと。また、NY原油先物相場が反発に転じたことなどから、ブラジル株の買いが一時強まった。

【ロシア】MICEX指数 1640.48 -1.17%
24日のロシア株式市場は続落。主要指標のMICEX指数は、前日比19.27ポイント安(-1.17%)の1621.43で取引を終了した。1640.48から1611.98まで下落した。

ロシア政府が石油業界に対する資源採取税を引き上げる可能性に加え、ほかの産業でも引き上がられるとの警戒感が浮上し、連日の株安につながったもよう。また、ロシア中銀のユダエバ第1副総裁が、ロシア経済の縮小がさらにもう数四半期続くとの見通しを示したことも、売り材料になった。

【インド】SENSEX指数 25863.50 +0.16%
24日のインド株式市場は小幅続伸。前日比40.51ポイント高(+0.16%)の25863.50、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同22.55ポイント高(+0.29%)の7868.50で取引を終えた。

前半は弱含みの展開を示したが、その後は買い戻された。利下げ期待が高まっていることが引き続き支援材料。また、降水不足懸念が後退していることも、食料価格の高騰懸念を弱めた。気象局によると、降雨不足割合は先週の16%(例年平均に比べる)から13%まで低下しているという。

【中国本土】上海総合指数 3142.69 +0.86%
24日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比26.80ポイント(0.86%)高の3142.69ポイントと反発した。

政策期待が支え。訪米中の習近平・中国国家主席が23日、「長期的に比較的高水準の経済成長を維持することが可能」と自信を示したことが好感された。中国製造業PMIの悪化を示すデータが昨日明らかにされるなか、景気テコ入れの動きが加速すると期待されている。

《NH》

 提供:フィスコ

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