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【市況】NY株式:ダウは78ドル安、VW排ガス不正問題や中国経済減速を嫌気


24日の米国株式相場は下落。ダウ平均は78.57ドル安の16201.32、ナスダックは18.27ポイント安の4734.48で取引を終了した。フォルクスワーゲンの排ガス規制不正問題の波及が懸念されており、欧州株が下落した流れを受け、売りが先行。建設機械のキャタピラー(CAT)が大規模な人員削減策を発表したことで中国経済の減速による影響も嫌気され、終日軟調推移となった。原油相場や商品相場に買戻しが入ったほか、夕方に開催されるイエレンFRB議長の講演内容を見極めたいとの思惑から引けにかけて下げ幅を縮小する展開となった。セクター別では、家庭用品・パーソナル用品や公益事業が上昇する一方でヘルスケア機器・サービスやメディアが下落した。

建設機械のキャタピラーは通期の業績見通しを下方修正したほか、18年までに最大1万人の人員削減策を発表し、下落。航空機メーカーのボーイング(BA)は中国からの380億ドル相当の受注獲得が報じられたが軟調推移。フォルクスワーゲンに続き独自動車大手BMWのディーゼル車の排ガス量が欧州連合(EU)規制を超過しているとの報道からデルファイ・オートモーティブ(DLPH)など米国の一部部品メーカーも売られた。一方で、アパレルのラルフローレン(RL)はシティ・グループによる投資判断引き上げを受け、上昇した。

マーケット終了後にスポーツ用品のナイキ(NKE)が発表した6-8月期決算は、一株利益、売上高ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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