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【特集】テラ Research Memo(12):財務の健全性は維持、一時的な財務状況悪化に注視


■財務状況

テラ<2191>の2015年6月末の財務状況を見ると、総資産は前期末比152百万円減少の3,243百万円となった。主な変動要因は、現預金の減少(-173百万円)、投資有価証券(+34百万円)、敷金(+46百万円)の増加などとなっている。

一方、負債は前期末比63百万円増加の959百万円となった。長期預り敷金(+46百万円)の増加が主因となっている。また、純資産は四半期純損失の計上により、同215百万円減少の2,283百万円となった。

経営指標で見ると、期間損益の赤字が続くなかで自己資本比率が前期末の70.8%から66.8%に、有利子負債比率が25.5%から28.7%に上昇するなど、財務体質はやや悪化したものの、現段階では財務の健全性は保たれていると言える。ただ、2015年12月期も赤字が見込まれていること、今後は樹状細胞ワクチンの治験費用が掛かってくることなどを考えると、一時的に財務状況が悪化するリスクがある。ただ、これはライセンス交渉の契約締結時期や内容次第となる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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