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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):肥後銀、しまむら、クスリアオキ、日本オラクル

■肥後銀行 <8394>  870円  +76 円 (+9.6%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 肥後銀行<8394>と鹿児島銀行<8390>がいずれも全体相場に逆行し大きく上昇。地銀業界再編の流れが強まるなか、両行は経営統合され10月1日に九州フィナンシャルグループが誕生する。熊本と鹿児島両県のトップ地銀同士の統合により、総資産は2行合算で約8.8兆円規模と経営基盤は大幅に強化されることになり、これが9月中旬以降一貫した買いを集める背景となっている。今月8日には安倍首相の自民党総裁選での無投票再選が決まったが、これを契機に来年予定される参院選に向け「安倍内閣にとって安保関連法案で低下した支持率を回復するためには政権の眼目を担うテーマである地方創生に一段と注力することになり、地銀株の注目度が高まっている」(国内証券情報部)と指摘されている。そのなか九州FGは企業支援ファンドなど地域活性化を目的とするファンド創設を進める構えにあり、こうした地方創生の要衝を担う動きが、全体地合いとは無縁の物色人気に反映されている格好だ。

■しまむら <8227>  12,390円  +990 円 (+8.7%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 しまむら<8227>が急伸。同社は23日に、9月度(8月21日~9月20日)の月次売上高速報を発表。ファッションセンターしまむらの既存店売上高は前年同月比16.8%増となり、5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されているようだ。全店ベースの売上高は同18.8%増で、5カ月連続のプラス。昨年に比べて気温が低い日が多く、トレンドのコーディガンやブルゾン、ニットベストなど秋物の動きが好調だった。

■錢高組 <1811>  623円  +46 円 (+8.0%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 銭高組<1811>は3日続伸。日証金が18日、銭高組株を24日約定分から制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う貸借取引の申し込み停止措置をとると発表した。ただし、弁済繰り延べ期限の来た買いの現引きは除く。 信用取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方があるなかで、きょうは買いが優勢となっている。

■クスリのアオキ <3398>  6,100円  +390 円 (+6.8%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 クスリのアオキ<3398>が3連騰。大和証券が18日付で、投資判断「1」、目標株価6500円でカバレッジを開始したことが好材料視されている。同証券では、年15%増以上の新規出店の継続に加えて、調剤売上高の伸長や、高速出店した新店の2年目の貢献により、今後も既存店売上高が好調に推移すると見込んでおり、成長ポテンシャルは業界トップクラスと評価。また、中期的にも2ケタ増益基調が続くと予想している。

■小林製薬 <4967>  8,660円  +420 円 (+5.1%)  本日終値
 小林製薬<4967>が逆行高。欧州有力証券では、「16年度第1四半期はポジティブだった」と評価。売り上げは今後も伸びるとみて、レーティングを「売り」から「買い」に3段階格上げ。目標株価を6440円から1万100円に大きく引き上げている。

■日本オラクル <4716>  4,850円  +160 円 (+3.4%)  本日終値
 18日、日本オラクル <4716> が決算を発表。16年5月期第1四半期(6-8月)の経常利益(非連結)が前年同期比9.0%増の112億円に伸びたことが買い材料。新規顧客からのライセンス契約と既存顧客からの契約更新がともに伸びたアップデート&プロダクト・サポート事業が収益を牽引した。

■八十二銀行 <8359>  833円  +24 円 (+3.0%)  本日終値
 18日、八十二 <8359> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の360億円→440億円に22.2%上方修正。減益率が24.8%減→8.1%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。資金運用利益の増加に加え、与信費用が想定を下回ることが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の9円→13円(前期は15円)に増額したことも好感された。

■Aiming <3911>  1,348円  +35 円 (+2.7%)  本日終値
 Aiming<3911>が3日続伸。11時ごろに、同社とマーベラス<7844>が共同事業として提供中のスマートフォン向けMMORPG(大規模多人数参加型ロールプレイングゲーム)「剣と魔法のログレス いにしえの女神」が、累計700万ダウンロード(DL)を突破したと発表しており、これを好感した買いも入っているようだ。「剣と魔法のログレス いにしえの女神」は、13年12月にサービスを開始して以降、多彩なジョブや装備、スキルを駆使したコマンドバトルなど王道のRPGでありながら、片手で全国のユーザーと冒険やチャットを楽しめることが受けて人気化。9月1日からは新テレビCMも放映されており、今後は海外を含め、さらなるユーザー数の拡大を図るという。

■東レ <3402>  1,042.5円  +23.5 円 (+2.3%)  本日終値
 東レ<3402>が反発。世界の民間航空機需要が拡大基調を強めており、機体や設備、素材、部品など航空機分野に展開する日本メーカーはその技術力の高さから、米ボーイングや欧州エアバス関連の受注が収益の糧となっている。そのなか、ボーイングは23日、中国から小型機を中心に300機を受注したことを発表、受注額は約380億ドル相当(日本円にして4兆5600億円)という大規模なもので、これが航空機向け炭素繊維複合材(CFRP)世界トップシェアの同社への買いに反映されている。また、同じくCFRPを積極展開する帝人<3401>もエアバス向けが主体とはいえ、買いが先行している。

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