市場ニュース

戻る
 

【特集】サイバーリンクス Research Memo(6):有利子負債が減少、財務健全化が進む


■決算動向

(2)財務状況

サイバーリンクス<3683>の2015年6月末の財務状況について見ると、総資産残高は前期末比365百万円減少の4,880百万円となった。主な増減要因は、利益増により現預金が472百万円増加したほか、「@rms」次期バージョンの開発等でソフトウェア仮勘定が増加したために無形固定資産が57百万円増加した。一方、官公庁クラウドの大型案件の売上計上に伴う売上債権の減少などにより売掛金が661百万円減少した。

一方、負債は、有利子負債が短期・長期合わせて前期末比379百万円減少(短期借入金350百万円、長期借入金29百万円)したほか、買掛金の減少(181百万円)もあり、合計では645百万円減少の1,907百万円となった。また、純資産は当期純利益の積上がりにより利益剰余金が269百万円増加したことなどから、合計で280百万円増加し2,972百万円となった。

短期借入金の返済と現金・預金の増加により安全性の指標である流動比率は一般的に健全な水準とされる200%には及ばないものの、前期末の135.7%から172.8%へ改善した。一方、収益性の指標である営業利益率は11.0%へ上昇し、ITサービス企業としては高い水準を確保する格好となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)

《HN》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均