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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~インデックスに絡んだ売買の他は個人主体に


24日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:インデックスに絡んだ売買の他は個人主体に
■外資系証券の注文動向:差し引き290万株の売り越し
■前場の注目材料:独VW、米排ガス規制逃れで不正、最大1100万台に影響


■インデックスに絡んだ売買の他は個人主体に

24日の東京市場は、連休中の欧米市場の弱い値動きを受けて、売り優勢の展開になろう。米国市場ではセントルイス連銀やアトランタ連銀総裁などが年内利上げを支持する発言を行ったことが重石となった。欧州では独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス規制の不正問題が波乱要因に。中国の9月製造業景況指数が6年半ぶりの低水準となったことも嫌気される。シカゴ日経225先物清算値は大阪比425円安の17575円となり、これにさや寄せする格好からのギャップ・ダウンからのスタートになろう。

また、売り一巡後は押し目買いなども意識されやすいが、24日の米国ではイエレンFRB議長の講演が予定されている。利上げが来年に持ち越されると予想する向きが増えているが、連銀総裁の発言等を受けて、早期の米利上げ観測が一気に盛り返す可能性がある。これを見極めたいムードから積極的な売買は手控えられそうだ。

テクニカル面では足元でボリンジャーバンドの-1σと中心値(25日)とのレンジ内での推移が続いている。-1σが17757円辺りに位置しており、売り一巡後は-1σ辺りでの踏ん張りがみられるかが注目される。売買の主体は期末要因から機関投資家等は動きづらく、インデックスに絡んだ売買の他は、個人主体になりそうである。

物色としては、VWの排ガス不正を受けて、排ガス浄化に関連するところや中国の航空機大量購入を受けての航空機関連、ローマ法王が米大統領の地球温暖化対策を称賛したことで、太陽光など再生可能エネルギー関連など。その他は、9月決算・中間期末を控え、配当志向の物色も意識されよう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き290万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り2110万株、買い1820万株、差し引き290万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

9月14日(月):240万株の売り越し
9月15日(火):60万株の売り越し
9月16日(水):540万株の売り越し
9月17日(木):250万株の買い越し
9月18日(金):720万株の買い越し


■前場の注目材料

・独VW、米排ガス規制逃れで不正、最大1100万台に影響
・ミャンマー経済特区、日系企業の誘致加速へ
・セルロースナノファイバー、実用化段階に入る
・東京鋼鉄<5448>大鉄がTOB、来年2月メド子会社化へ


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし

《SY》

 提供:フィスコ

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