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【市況】23日の中国本土株式概況:上海総合指数は下落、経済指標の悪化などが嫌気される


23日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比69.73ポイント(2.19%)安の3115.89ポイントと4日ぶり反落した。上海A株指数は73.24ポイント(2.19%)安の3263.71ポイント。外貨建てB株相場も下落する。上海B株指数が1.77ポイント(0.57%)安の309.97ポイント、深センB株指数が11.72ポイント(1.12%)安の1032.92ポイントで引けた。
景気の先行き不安が強まる。取引時間中に公表された9月の財新・中国製造業PMI(速報値)が47.0と下振れし(予想は47.5、8月確定値は47.3)、6年半ぶりの低水準に落ち込んだことが売り材料視された。中国共産党が22日、「重大な規律違反」の疑いで取り調べを受けていた中国証券監督管理委員会の張育軍・主席助理(主席補佐)を解任する方針を決定したことも、市場の不安材料として意識されている。
時価総額上位の金融株が下げを主導する。中国建設銀行(601939/SH)が1.7%安、中国平安保険(601318/SH)が2.4%安で引けた。鉄道関連株も急落。このほか、景気動向に敏感な資源・素材株がさえない。証券株や不動産株、運輸株、自動車株なども売られた。
半面、上海拠点の銘柄群は急伸。建設会社の上海浦東路橋建設(600639/SH)がストップ高、保税地区を開発する上海外高橋保税区開発(600648/SH)が3.3%高と値を上げた。上海・浦東新区に、国家的プロジェクトとなる「科学技術創新センター」の設立計画が持ち上がったことを材料視している。
【亜州IR】

《MK》

 提供:フィスコ

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