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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「一段下げあとの三角煮詰まり」


◆日本は安保法案で大騒ぎだが、世界の投資家は17日の「FOMC」に目がクギ付けだ。現時点ではその結果は分からないが、今回は利上げを見送るとの声が大勢のもよう。ただし、FRBは年内には動く予定であるから、17日に利上げがあってもなくても「利上げ懸念」は燻り続ける可能性がある。

◆そして、チャートで注目するのは、日経平均株価(先物)をはじめTOPIXNYダウ、ナスダックも「一段下げのあと三角を煮詰めている」こと。この三角煮詰まりをチャートの教科書で言えば「二段下げに要注意」という局面。如何せん6年半におよぶマネーゲーム相場に亀裂を入れたあとの三角だけに、FOMCのあとダウと日経平均がもし「下放れる」なら要警戒として対応せねばならない。

◆9月15日の日銀決定会合は市場の予想通り「現状維持」だった。10月の会合は2度(10月7日、30日)あるが、郵政3社の条件決定や払い込みを考慮すると、それを支援するために黒田総裁は次の10月7日会合でQE3に動く可能性はある。ただし、株式市場が堅調なら無理にQE3に動くことはない。つまり、相場が下げて「催促相場」となったときにQE3は現実味を帯びてくる。

◆催促相場となるのかどうか、その意味でもFOMC後の日米マーケットの動向はポイントになる。いずれにせよ、相場は流れに従うことが重要であり、まずは三角からの「放れ」に従うことだ。

(9月17日 記、毎週土曜日9時に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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