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【市況】18日の米国市場ダイジェスト:ダウは290ドル安、アジアや欧州株の大幅下落を受けて軟調推移


■NY株式:ダウは290ドル安、アジアや欧州株の大幅下落を受けて軟調推移

NYダウ       ナスダック
終値 :16384.58  終値 :4827.23
前日比:-290.16   前日比:-66.72
始値 :16674.74  始値 :4828.71
高値 :16674.74  高値 :4878.71
安値 :16343.76  安値 :4819.09

18日の米国株式相場は下落。ダウ平均は290.16ドル安の16384.58、ナスダックは66.72ポイント安の4827.23で取引を終了した。昨日の連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表後に米国株が乱高下した流れで、アジアや欧州市場が大きく下落したことから売りが先行。利上げで貸出金利などへの好影響が期待されていた金融セクターへの売りが目立ち、終日軟調推移となった。本日はオプションや先物取引の決済日となっており、NY原油先物相場が一時5%強下落したことも嫌気された。ダウは一時310ドルを超える下落となった。セクター別では全面安となり、特にエネルギーや銀行の下落が目立った。

原油価格の下落を受けてエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連企業が軟調推移。資源のフリーポート・マクモラン(FCX)は10億ドルの増資を発表し、下落。一方で、グラフィックソフトのアドビ・システムズ(ADBE)は決算内容が好感され上昇した。

20日(日)にギリシャ総選挙が実施される。与党の急進左派連合と野党の新民主主義党との支持率は拮抗しており、連立政権になるとの見方が強いが、総選挙後の連立交渉が難航した場合、7月に合意した第3次ギリシャ支援の条件実行に影響が出る可能性がある。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は120円00銭、世界経済への懸念でリスク回避加速

18日のニューヨーク外為市場でドル・円は、119円22銭から120円04銭まで上昇し120円00銭で引けた。米8月景気先行指数の改善や、週末の持ち高調整などの買いで、ドルは下げ止まった。

ユーロ・ドルは、1.1431ドルから1.1270ドルまで下落し1.1285ドルで引けた。ユーロ圏の金利先安感に伴うユーロ売りが再燃した。格付け会社ムーディーズが、フランスの格付けを引き下げた。ユーロ・円は、136円53銭から135円35銭まで下落した。原油安や世界経済の鈍化懸念を受けた株安を嫌い、リスク回避の円買いが優勢となった。ポンド・ドルは、1.5657ドルから1.5514ドルまで下落。英中銀理事のハト派的発言を受けて、ポンド売りが優勢になった。ドル・スイスは、0.9544フランから0.9702フランまで上昇した。


■NY原油:続落で44.68ドル、世界景気不安による需要懸念から売り強まる

NY原油は続落(NYMEX原油10月限終値:44.68↓2.22)。46.02ドルから44.24ドルまで下落した。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ見送り決定では、背景として世界の経済・金融情勢の不透明感が挙げられたことで、原油の需要先行き懸念から売りが強まった。

終盤に発表された米ベーカー・ヒューズ社の米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数は、前週比8基減の644基となり、3週連続で減少。原油の生産抑制への思惑から買い戻しもみられたが、反発は限定的となった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  15.55ドル -0.310ドル(-1.95%)
モルガン・スタンレー(MS) 33.01ドル -1.040ドル(-3.05%)
ゴールドマン・サックス(GS)180.91ドル -5.540ドル(-2.97%)
インテル(INTC)      29.02ドル -0.690ドル(-2.32%)
アップル(AAPL)      113.45ドル -0.470ドル(-0.41%)
グーグル(GOOG)      629.25ドル -13.65ドル(-2.12%)
フェイスブック(FB)    94.40ドル +0.060ドル(+0.06%)
キャタピラー(CAT)     71.88ドル -2.180ドル(-2.94%)
アルコア(AA)       9.97ドル +0.020ドル(+0.20%)
ウォルマート(WMT)     63.35ドル -1.120ドル(-1.74%)
スプリント(S)       4.45ドル -0.240ドル(-5.12%)

《NO》

 提供:フィスコ

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