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【特集】ブイキューブ Research Memo(8):海外は未展開地域への参入と既存市場の営業体制強化で拡大を図る


■中長期戦略

(2)アジアを中心とする海外展開の拡大

●未展開国への拡大
ブイキューブ<3681>の海外売上を拡大するためには、既存市場での拡販も重要だが、もう1つの重要戦略は未展開国へ展開することだ。この点については拠点展開と同時にパートナー(企業)の開拓も積極的に行う計画だ。既に韓国での販売を開始したが、2015年5月からは台湾での展開を本格開始、続いて、ベトナムでも準備を進めている。またマレーシアでは急拡大したパイプラインのクロージングを目指し、インドネシアでは更なるパイプラインの拡大を図っていく計画だ。

さらに海外でのインフラ(国際間の専用線)の整備によって、中国を含めた新興国での利用が可能になる。また南米や欧州など、今まで対応が弱かった地域も快適性が向上し、これにより顧客基盤の拡大を目指す。

●営業リソースの投入
既存市場においては、積極的に営業リソースを投入する予定だ。現在の海外既存市場では営業コストが割安である反面、IT製品価格(同社サービスも含めて)は国内とほぼ同等になっている。つまり、費用対効果が高いのだ。特に直販において市場性が確認できているマレーシア、中国では大規模に営業リソースを投入して収益の拡大を目指す。

●成功事例の横展開
海外市場で成功した事例を横展開することによって拡販を図る。具体的には、上海GM向けの成功事例を他の自動車会社向けに展開する、日本や東南アジアの政府機関向けの危機管理ソリューション事例を他国の政府や地方政府機関へ売り込む、新興国の大学に納入した遠隔教育システムを同様の大学にも拡販を図ることなどである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《RT》

 提供:フィスコ

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